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静岡県

いなとりおんせん・いなとりぶんかこうえん ひなのあしゆ

稲取温泉・稲取文化公園 雛の足湯

3種類の温度で好みの場所を選べる足湯
稲取温泉は伊豆半島の東海岸、熱川温泉と河津の中間ぐらいにある温泉地です。ちょこんと突き出た半島に東伊豆最大級の漁港があり、その半島には小さな民宿から大型の旅館・ホテルまで、たくさんの宿泊施設や商業施設があり、とても活気ある温泉地です。温泉の歴史は意外と浅く、昭和31年(1956)開湯とのこと。ちょうど高度成長期に合わせて大きく育った東伊豆でも大きな温泉地のひとつです。温泉地への入口近くに稲取文化公園というちょっとした公園施設があります。そこに無料で利用できる足湯施設があるので、訪れてみることにしました。実は前々からその存在は知っていたものの、時間的に利用できなかったり、臨時休業だったりとなかなかタイミングが合わないでいました。今回は3月中旬に訪れたのですが、ちょうど桃の節句の催し物が行われています。この地域では江戸時代から雛のつるし飾りが伝統的に行われているようで、そのメイン会場となっているようでした。その脇を抜けて足湯に向かいました。公園はそんなに規模は大きくはないものの、そこそこ広くてゆったりとしています。その片隅に足湯があるのですが、けっこう大きな施設です。奥には大きな温泉の櫓が建っていて、モクモクと湯けむりがあがっていまた。湯舟はいくつかあり、一番手前には屋根付きの「ぬるめ」の湯。こちらはウッドデッキになっていて、その上に足湯があります。ぬるめとはいいながらも、湯の注ぎ口近くはそこそこ熱い湯です。木製のベンチに腰掛けながら、無色透明のサラサラとした湯を楽しむことができます。湯舟は細長くてゆったりと浸かれるので、そうそう混雑することもないでしょう。湯舟の周辺には温泉に関するウンチクがボードで説明されていました。ウッドデッキの先には屋根だけでなく壁もある室内の足湯があります。中に入るとこちらには「適温」と「あつめ」の2つの湯舟がありました。先ほどの湯舟よりも温度が高いので、好みの温度で足湯を楽しめます。また、この部屋にはマンガ本や文庫本、単行本などがあり、読書をしながら足湯を楽しめるようになっていました。暇つぶしにももってこいの足湯ですね。ちなみに、タオルを持参していなくても、タオルの自動販売機も用意されているので、プラッと気軽に利用することもできます。また、脱衣所も用意されているので、ストッキングなどを履いた女性にも配慮された設備もあり、至れり尽くせりといった印象です。観光ついでに是非立ち寄りたい、温泉施設でした。
掲載: 2020/07/27
Data
  1. 所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取
  2. 入浴 :2020年3月
  3. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
  4. 泉温 :源泉69.2度
  5. 湧出量:毎分150リットル
  6. PH :7.6
  7. 蒸発残留物:3.923g/kg
  8. 形態 :足湯 男女混浴
  9. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  10. 脱衣所:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆☆
  14. 異色度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆