栃木県
かわじおんせん・りぶまっくすりぞーとかわじ
川治温泉・リブマックスリゾート川治
極上の源泉をかけ流しで堪能できる湯元宿
鬼怒川温泉の少し奥、男鹿川と鬼怒川の合流ポイントに川治温泉があります。川治温泉の歴史は古く、享保8年(1723)に男鹿川上流の五十里湖が決壊した際、水が引くと川沿いから温泉が湧き出ているのを発見したのが始まりなのだとか。その後、湯治場として栄え、今でもいくつもの旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街を形成しています。近くの鬼怒川温泉と比べると規模も小さく、歓楽的な要素もない静かな印象の温泉街です。先月、温泉街の一角の川治ふれあい公園にある「かわじいの湯」でのんびりと足湯を楽しんでいたときに、対岸にあるホテルがとても気になっていたのですが、後日調べてみると良さそうな雰囲気のホテルで、しかも平日に格安のプランがあったのでついつい予約してきてしまいました。このホテルはリブマックスリゾート系列のホテルで、2017年にオープン。元は「源泉の宿 らんりょう」という老舗の元湯宿とのこと。浴場は1階と地下1階にあり、それぞれ朝と夜とで男女が入れ替わるシステムとなっているようです。午後は1階の大浴場「十三泉」と展望風呂「山河」が男湯となっていました。建物はちょっと古いのですが、リニューアルとともに改装されているようで、館内はそれなりに優雅な雰囲気です。脱衣所に入るとこちらも綺麗で洗面台もゆったり、アメニティも充実しています。また、脱衣場の奥が大きなガラス窓になっているのですが、その先には露天風呂が見えます。これもまたすごく洒落た雰囲気があってエレガントな印象を与えています。浴場はまた壁や湯舟が白く、窓からの採光が豊かでとても明るい印象です。よく見ると壁がゴツゴツとしています。いや、ゴツゴツというよりも何かでひっかいたような荒々しさがあります。とても不思議な雰囲気がありました。内湯から外へ出ると脱衣所から丸見えの露天風呂です。こちらは円形をしていて外側はベランダ状になっていて外の景色がよく見えます。逆に外からも丸見えなんじゃないかというぐらい開放的な露天です。対岸には足湯やホテルもあるので、開放感がありつつも大らかさの漂う湯舟です。湯は無色透明、微妙にツルッとするけど比較的大人しい印象の湯です。内湯も露天も掛け流されているようで、溢れた湯が床を流れていました。なんとも贅沢な気分です。翌朝は地下1階の岩風呂「蘭陵」と露天風呂「日光」が男湯となっていました。地下とはなっていますが、川の渓谷沿いにあるので一応地上階です。岩風呂は壁面が岩の壁が迫るような演出で、けっこう広い内湯です。岩壁の一角には半洞窟状のくぼみがあり、ちょっとしたワイルドさが味わえます。また、浴室の奥には大きな中国の仮面を模した石像がありました。湯舟にはその仮面「蘭陵王面」についての説明が書かれていました。なかなか迫力のある面です。そして気になるのが露天風呂です。内湯の奥から階段で少しあがると露天があるのですが、こちらはとても広いです。それに湯舟が3つほどあります。まずは川沿いにある大きな湯舟の「日光」に入ります。すごく開放的で景色も見えるのですが、こちらは目の前に草木があるので外側からは見えづらい感じで安心です。少し奥側には岩風呂の少し小さめの湯舟「奥日光」があります。こちらは少し熱めの湯舟となっていましたが、天井もなくすごく開放的です。清々しい爽やかな空気を感じながら湯を楽しめました。その手前には小さな壺湯「壺日光」がありました。こちらもちょっと熱めでしたが、ザザーッと豪快に溢れる湯を楽しみながらまったりと過ごすことができました。対岸の足湯から眺めていたときの印象と同じように、とても優雅で過ごしやすい宿です。どの湯舟も掛け流しというのもポイント高いですね。また機会があれば訪れたい宿となりました。
掲載: 2020/09/24
Data
- 所在地:栃木県日光市川治温泉川治
- 源泉名:川治1号・2号混合泉
- 入浴 :2020年4月
- 泉質 : 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
- 泉温 :源泉40.5度
- 湧出量:毎分560リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:330.7mg/kg
- 形態 :リゾートホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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