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福島県

ひがしやまおんせん・ひがしやまぐらんどほてる

東山温泉・東山グランドホテル

豊富な自家源泉をかけ流しで楽しめる宿
東山温泉は猪苗代湖の西、会津若松の鶴ヶ城から東に数キロほどの谷間にある温泉地です。温泉の歴史も古く天平年間(729-749)に行基によって発見されたとの伝説があるそうです。江戸時代には会津藩の湯治場として賑わい、今でもたくさんの旅館やホテルが建ち並ぶ、大きな温泉地です。その温泉街の一番奥側に位置する大きなホテルが大江戸温泉物語の東山グランドホテルです。春らしくなってきた4月上旬に訪れてみました。折しもこの年は新型のコロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックにより、日本も都市部はロックダウンの危機に直面。近々全国的な緊急事態宣言も出るなんて噂もあったので、外出が制限される前にと、人混みや蜜を避けてやってきました。すっかり気温も高くなり桜前線まっさかりのはずでしたが、この日は生憎の雨模様。たまに雪もチラついています。他の旅館やホテルから少し離れていることもあり、大きなホテルながらも静かな雰囲気の場所にありました。館内に入るとゆったりとしたロビー、そしてフロントがあります。チェックインを済ませたところでさっそく浴場に向かいました。浴場は館内の6階にありました。ちょっとしたラウンジを挟んで両側に浴場があります。一方は川側、もう一方は山側を向いています。夜と朝とで男女が入れ替わるシステムのようで、まずは川側の浴場に入りました。脱衣所はゆったり、そしてシックで落ち着いた雰囲気です。洗面台にもアメニティが充実していて、さすがはホテルの浴場といった感じです。そして浴場に入ると正面にゆったりと大きな湯舟があり、その先は全面がガラス張りとなっています。すごく明るく開放的な内湯です。洗い場は手前側にズラッと並び、とても広い浴場でした。湯舟は横に広く、思わず泳ぎたくなるような広さですが、もちろん泳いではいけません。さっそく湯舟に浸かり、外を眺めると正面にはすぐ山が迫ってきています。春先とはいえようやく雪景色から開放されたような時季です。山々はまだ枯れ木ばかりでしたが、新緑の時季などは緑が眩しいことでしょう。そして山の先には発電用の風車がいくつか見えました。見るものとしてはそれぐらいでしょうか。湯は無色透明の綺麗な湯で、微妙にツルッとする滑らかな湯です。ちょっと熱めな湯ですが、掛け流しのようで溢れる湯が床を流れていました。浴室の奥にはサウナと水風呂、そして露天風呂がありました。露天は内湯とはガラス窓で仕切られた小さな空間です。なので、外側に壁やガラスがないだけで、内湯と同じように天井もあります。寒い時期だったためか、内湯よりもぬるめでゆっくりと過ごせそうです。ところが、急に霰が降り始め、しかも対岸が見えないくらいの半端ない豪霰(豪雨)です。みるみるうちに周囲が真っ白になっていきます。するとホテルの従業員がきて、露天は中止になってしまいました。まぁ、十分たのしめたのでいいでしょう。そして翌朝はもう一方の浴場が男湯となっていました。こちらも基本的には同じようなつくりですが、山側を向いているので眺望はあまりよくありません。しかし、目の前には桜の木などもあり、このときは蕾が膨らみかけているぐらいでまだ咲いていなかったのですが、満開ともなれば風情ある景色を楽しめることでしょう。ちなみにこちらはメインが女湯とあってか、脱衣所の奥には化粧台が数多く並んでいて、とても使い勝手が良さそうな感じでした。じっくりと温泉に入って、のんびりと過ごす、そんな贅沢が味わえる至福のひと時でした。
掲載: 2020/10/07
Data
  1. 所在地:福島県会津若松市東山町湯本
  2. 源泉名:東山グランドホテル源泉
  3. 入浴 :2020年4月
  4. 泉質 :カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
  5. 泉温 :源泉56.2度
  6. 湧出量:毎分157.9リットル
  7. PH :8.4
  8. 蒸発残留物:2000mg/kg
  9. 形態 :観光温泉ホテル 男女別
  10. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 優雅度:☆☆☆
  16. 景色 :☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆