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長野県

せりがさわおんせん・きみまちそう

芹ケ沢温泉・君待荘

白樺湖畔で静かにくつろぐ癒しの宿
白樺湖は、茅野市の市街地からクルマで30分ほど、蓼科高原にある小さな湖です。湖といっても人工湖で、元は農業用水確保のために作られた溜池だそうです。周辺には観光施設がたくさんあり、夏は避暑地として、春秋はハイキングや登山、冬はスキーなどのウインタースポーツの拠点としてとても人気の高い観光地です。今回はしつこく残暑が続く9月中旬、連休を使って避暑地として宿泊で訪れてみました。何度か来ている白樺湖ですが、じっくりと腰を据えて宿泊するのは初めてです。宿に早めにチェックインをして、白樺湖をウォーキングで一周したり、ボートで遊んだりと満喫しました。今回宿泊した宿には天然温泉も引かれているということで、たっぷりと遊んだ後は温泉で浸かれを癒します。この「君待荘」は白樺湖畔の宿として謳っていて、道路は挟みますがすぐ目の前が白樺湖です。けっして大きくはない中規模の宿ですが、すごく落ち着いていて、とても雰囲気も立地もいい場所にありました。浴場は一階の正面廊下の突き当りにありました。右側が女湯で左側に男湯があります。浴場は「石楠の湯」と名付けられていました。脱衣場は大きな棚にかご、手前に小さな洗面台があります。スリッパを履き間違えないように番号札のついたクリップで止めるようになっています。気にする人は気にしますから、とてもいいことです。浴室もやや小ぢんまりとしています。赤御影石のタイル床で、右側と左手前側に洗い場、そして窓際にゆったりとした湯舟があります。窓がとても大きいので、そんなに広くもない浴室ですが、圧迫感はなく、むしろ明るく解放感もあります。さっそく体を流して湯舟に浸かります。湯はほぼ完全な無色透明で、すごくあっさりとした湯です。アルカリ性の湯ということですが、ほんの微妙にツルっとするくらいで、目立った浴感もありません。ただ刺激は本当に少なく滑らかで、水道水とは随分と違った印象のように感じます。湯舟にはジェットバスもついていて、小さな湯舟ながらもしっかりとくつろげます。湯は循環なのでしょう、見た目には床に溢れ出る気配はありませんが、お湯はとてもきれいで劣化した印象はないので、それなりの投入量があるのかもしれません。湯舟につかりふと肩の力を抜くと、とてもリラックスした気分になりました。窓の外には緑が見えますが、小さな庭園というか中庭みたいなものがあります。そこに浴場の名前にもなっている石楠花(シャクナゲ)があるのでしょう、花のシーズンではないので緑しか見えませんでした。ちなみに温泉分析表を見ると源泉名は芹ケ沢温泉とあります。少し離れた下流の街中にある温泉です。白樺湖畔の宿はほとんどここから引き湯されているとのことでした。芹ケ沢温泉には温泉スタンドもあるので、かなり湯量が豊富なのでしょう。この癖のない湯なら自宅で味わってもいいかもしれませんね。
掲載: 2020/12/31
Data
  1. 所在地:長野県茅野市白樺湖
  2. 入浴 :2020年9月
  3. 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
  4. 泉温 :源泉52.8度
  5. PH :8.9
  6. 蒸発残留物:273mg/kg
  7. 成分総計:291.3mg/kg
  8. 形態 :温泉ホテル 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 景色 :☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆