千葉県
しらはまなんごくおんせん・なんごくほてる
白浜南国温泉・南国ホテル
ゆったりとした湯舟に湯冷めしにくい温まりの湯
房総半島最南端の地として有名な野島崎。ちょんと突き出た岩場に灯台があって、周囲は公園として整備されているので、軽く散策するのも面白く、景色もとてもいい場所です。その近くにある南国ホテルに行ってきました。こちらは伊東園ホテルグループの大型の観光ホテルです。白壁に青いラインの入った大きな建物で、デザインは昭和っぽくてレトロだけど南国らしさが漂います。今回は年の瀬も迫る12月に訪れてみましたが、天気も良くて温暖でぽかぽかとした陽気でした。沿岸部は内陸部に比べ、とても暖かくて過ごしやすいです。チェックインを済ませたところでさっそく温泉を目指します。浴場は一階にあるということですが、フロントのあるフロアよりも下にありました。フロントは三階になるとのことです。館内はやはりちょっと年季が入っていますが、ポロという感じではありません。やはり時代の流れを感じるというか昭和らしさがあるという感じでしょうか。脱衣所に入ると棚にかご、シンプルだけどゆったりとした感じです。浴室は岩風呂でした。手前側に洗い場があり、奥に広い湯舟が広がります。洗い場はいくつかカランが故障していたり、シャワーの水量や温度が安定しないなど、老朽化が目立ちますが、湯舟が広いのでゆったり感があるのが救いです。湯舟の中央には線状に浅くなった部分があり、左右二つに区切られているように見えますが、どちらもかわりません。何かの名残なのでしょうか。無色透明の透き通った湯ですが、ほんのりツルリとした浴感があるぐらいで、比較的おとなしい印象の湯でした。メタケイ酸を含む塩化物泉とのことです。体の芯まであたたまりますとのことですが、なるほど確かにしっかりとあたたまる気がします。また、浴後も湯冷めをしにくいように感じたので、それなりに効果の高い湯のようです。実際に入浴していると、とてもあっさりとした湯ざわりなので、それほどの効果があるとは感じなかったのですが、浴後にじわじわと汗ばみ、実感できました。内湯の外側には露天風呂があります。こちらもそれなりに大きな湯舟で、ゆったりとしていました。湯舟全体を覆うように大きな屋根がついていて、周囲も壁で囲われているので、景色も空も見えませんが、露天は古びた様子もなくとても快適に過ごせます。内湯よりも微妙に消毒臭が強い気もしますが、内湯と同じように滑らかな湯でした。このホテルには別に貸切露天風呂もあるようです。ソテツと巨石に囲まれた岩風呂とのことで、写真を見ると風情があっていいのですが、こちらは温泉ではなく沸かし湯とのことです。こちらの浴場は建物の裏側にあり、場所がちょっとわかりづらく、利用する際にも回り込まなくてはならないので、ちょっと面倒です。少し悩んだのですが、結局利用はしませんでした。伊東園グループのホテルということで、非常にリーズナブルにそして気軽に利用できるので、グループでわいわいと楽しみながら利用する方にお勧めの宿です。
掲載: 2021/02/23
Data
- 所在地:千葉県南房総市白浜町白浜
- 源泉名:白浜南国温泉
- 入浴 :2020年12月
- 泉質 :温泉法第二条の規定により適合する温泉
(メタケイ酸及び炭酸水素ナトリウム) - 泉温 :源泉17.1度
- 湧出量:毎分50リットル
- PH :8.14
- 蒸発残留物:0.525g/kg
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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