北海道
ゆのかわおんせん・ゆめぐりぶたい
湯の川温泉・湯巡り舞台
路面電車を眺めながらの足休め
5月に入ってすっかり春らしさが増し、寒いと感じられる日も少なくなりました。そろそろ北国でも春らしさが感じられるのではないかと週末の休みを利用して北海道の函館にやってきました。函館空港を出て、まず最初に向かったのは湯の川温泉です。空港からもすぐ近くにある道南を代表する大きな温泉地です。けっこう古くから知られている湯のようで、かつてはアイヌの方々も利用していたのではないかといわれています。江戸時代になってからは藩主も利用したり、地域の方々も利用したり、江戸末期からは徐々に温泉地らしくなっていったのだそうです。湯の川温泉にはたくさんのホテルや旅館がありますが、どちらかというと高級な宿が多く、とても敷居の高く感じる地域です。そこで気軽に温泉を楽しめるのはやはり足湯ですね。入浴ポイントを探して歩いていたところ、交差点に足湯を発見したので利用してみました。場所は路面電車の「湯の川温泉」停留所の近くにある五差路の交差点です。最初、遠くから見たときにはバス停でもあるのかと思ったのですが、本当に交差点の角にあるので、バス停にしては変なところにあるなぁという印象でした。近づいていくにつれ、もしや足湯なのではないかと感じるようになり、チラッと座面が見えてきました。けっこう大きく立派な足湯で、大きな屋根の下に細長い湯舟があり、その両サイドがベンチ状の座椅子になっていました。軒下には「湯巡り舞台」と書かれています。なかなかネーミングセンスのいい印象です。とてもシンプルなデザインながらも、雰囲気のとてもいい足湯で、交差点の喧噪の中にありますが、落ち着いて利用できそうです。湯舟には片側から大量の湯が注ぎこまれ、流れているような感じです。無色透明の湯ですが、けっこう熱めの湯になっていました。足湯はやはり多少温度が高めの方が気持ちいいですよね。さっそく浸かってみると、サラサラツルツルとしたとても感触のいい湯です。塩分を含む温泉ということで、ジワジワと足が熱くなっていくのがわかるような湯です。とてもいい感じに全身が温まります。足湯の外側はすぐに交差点なので、クルマや路面電車の往来を楽しみながら利用できました。近くのホテルを利用するなら、ついでに利用したいおすすめの足湯です。
掲載: 2021/12/03
Data
- 所在地:北海道函館市湯川町
- 源泉名:湯川3丁目1号井〜4号井源泉混合
- 入浴 :2021年5月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物温泉(等張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉64.1度
- PH :6.8
- 密度 :1.0050
- 蒸発残留物:8.683g/kg
- 形態 :足湯 男女混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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