鹿児島県
たねがしまおんせん・あおかぎのゆ
種子島温泉・赤尾木の湯
港のすぐ近く、ヌルヌルツルツルの極上湯
種子島は鉄砲伝来の地として学校で習ったり、ロケット発射のニュースなどで聞いたりしていて、普段から何となく馴染み深い感じの島です。ところが、何故か今まで種子島に来たことがなく、ずっと未踏の地となっていました。今回ようやく訪れる機会がやってきたので、歴史深いこの島を堪能したいと思います。種子島は鹿児島から飛行機かフェリーで行くことができます。今回は鹿児島空港からひとっとび、あっという間に到着です。種子島はけっこう大きな島で、本州や九州、北方領土などの大きな陸を除くと、屋久島に続いて日本で8番目に大きな島なんだそうです。想像していたよりもずっと大きな島で驚きました。種子島というと温泉という印象はほとんどなかったのですが、実はいくつか小さな温泉があるようです。今回、空港についたところでまず最初に向かったのは北部西側、西之表市の港近くにある「赤尾木の湯」です。街中にある温泉施設で、隣接してホテルもありました。街中のごちゃごちゃしたところにありますが、この建物はけっこう洒落た雰囲気で目立ちます。交差点の角にありますが、その角には小さな足湯がありました。トロトロと温かい湯が掛け流されています。足湯を開放しているとは、ずいぶんと泉質に自信があるようですね。そして温泉施設に入ると、まずは下足箱、そして券売機と受付がありました。受付のすぐ脇に浴場入り口があります。受付前には小ぢんまりとしたロビーもあり、浴後の待ち合わせにも利用できそうです。脱衣所はけっこうゆったりと広めです。洗面台もゆったりとして清潔的な印象です。小さな施設にしては料金はちょいと高めなので、まぁ、これぐらいは期待しちゃいますね。そして浴室に入ると手前にはサウナやボディシャワー、そして洗い場と湯舟があります。規模としてはそんなに大きくもなく小さくもない中規模ですが、洗い場の数はそれなりに用意されていました。種子島に到着して最初のお風呂だったので、汗で体がベタベタ、早くさっぱりしたいです。体を流してさっそく湯舟に浸かります。湯舟は手前に水風呂、その横に大きな主浴槽がありました。湯はほとんど無色透明ですが、湯に浸かると全身をツルツルヌルヌルとした浴感が包み込みます。なんでしょうこのヌルヌル感は、まるで皮膚が溶けてしまっているかのような強いヌルヌル感です。これはヤバいくらい気持ちいいです。温度もぬるくもなく熱くもなくちょうどいい感じです。壁には大きな壁画があり、それを眺めながらボーッと過ごしました。壁画は大きな帆船と乗組員、そして港の様子が描かれています。開国当時の文明開化を描いているのでしょうか、すごくレトロな絵がユニークです。湯は源泉かけ流しになっているようですが、一応加熱しているようです。外には露天風呂もあり、こちらは非加熱とのこと。さっそく外に出てみました。こちらは露天風呂とはいえ、とても小ぢんまりとしたものです。街中にあるので仕方がないのですが、高い壁で囲われていて空しか見えなく閉塞的です。しかし雰囲気は悪くありません。タイル張りの湯舟から湯が溢れ出ていて、こちらもかけ流しです。非加熱ということで内湯よりも少し温度が低いのですが、ぬる〜いというわけでもなくちょうどいい感じでした。そして内湯と同じようにヌルヌルとして、そしてさっぱりとしたいい感触の湯です。すっかりこの湯に魅了されてしまいました。ちなみに気になったのが、源泉かけ流しの表示の下にある英訳です。「GENSEN KAKENAGASHI」と書かれています。ん?これは英訳じゃないよね。ちなみに水風呂はOVERFLOWINGと書かれています。なんでこちらだけローマ字表記なのでしょう。こだわりがあるのか気になりました。ということで、とにかく雰囲気のいい湯です。また機会があれば訪れたい、そして観光客にもおすすめの湯でした。
掲載: 2021/12/21
Data
- 所在地:鹿児島県西之表市西町
- 源泉名:西之表市商店街いきいきコミニュティ創造事業源泉 西之表1号
- 入浴 :2021年6月
- 泉質 :炭酸水素塩泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)
- 泉温 :源泉39.4度
- 湧出量:毎分360リットル
- 掘削深度:1500メートル
- PH :8.4
- ラドン含有量:1.3×10-10Ci/kg
- 電気伝導率:0.148S/m
- 密度 :0.9996
- 蒸発残留物:0.921g/kg
- 形態 :ホテル併設の公衆浴場 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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