北海道

えにわおんせん・ほのか

えにわ温泉・ほのか

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新千歳空港を利用する際、どこか鉄道駅から徒歩で行ける温泉はないかと見つけたのが、JRサッポロビール庭園駅から徒歩で15分ほど、国道沿いにある「えにわ温泉ほのか」です。サッポロビール庭園はその名の通り、近くにサッポロビールの工場があります。工場見学など観光スポットとしても有名なのですが、その近くにあるこの駅はとても小ぢんまりとした無人駅でした。駅を降りて国道沿いをしばらく歩いていくと見えてきますが、けっこう大きな施設のようです。今回は平日の昼間だったこともあり、そこそこ客はいるようですが、比較的空いているようでした。ここは二種類の温泉が楽しめると謳っているようで、「モール泉」「塩泉」と書かれた幟が入口前に立っていました。館内に入るとフロントで受付をします。タオル類のレンタルもあり、手ぶらでも気兼ねなく利用できるようです。シューズロッカーの鍵と引き換えに脱衣所のロッカーキーが手渡されるシステムで、料金は後払いとなっていました。浴場は二階にあるようです。階段を上がると廊下の手前に男湯、奥に女湯がありました。脱衣所はとても広く、ロッカーも沢山あり、かなりのキャパがありそうです。全体的にとてもシンプルな印象を受けますが、洗面台の横には二種類の温泉分析表が掲げられているのがとても印象的です。さっそく浴室に入ると、こちらもけっこうゆったりとした感じです。内壁側にボディソープ、シャンプー、コンディショナーが用意された洗い場、奥にはサウナと水風呂、窓側には大きな主浴槽、そして水風呂の隣に小さな浴槽があります。外側のガラス窓がとても大きく、すごく明るい印象です。さっそく体を流して湯舟に向かいますが、まずその湯の色に驚きます。綺麗な琥珀色をしているのです。透明度は30センチほどでしょうか、底は見えないくらい濃くて、こげ茶色に見えるほどです。さっそく浸かってみると、そのツルツルヌルヌル感に驚きます。肌がみるみる溶けていくような感覚でしょうか、とにかく肌が滑らかにツルツル滑ります。お湯の印象そのものはあっさりとしていて、まったくとろみも感じないのに、肌の表面だけがツルツルヌルヌルと滑らかなのです。こちらはモール泉のようですね。太古の時代より蓄積されてきた亜炭層から湧出し、植物性腐食質が主成分で「美人の湯」と呼ばれていると説明が書かれていました。確かにこの美人の湯は、本気で美人になれるような気がします。窓の外を覗くと、大きな池が目の前にありました。蓮の浮かぶ情緒ある池で、大きな鯉でしょうか、水面に波をたてながら泳いでいるのが見えます。とてもいい感じの眺めです。続いて水風呂脇には小さい湯舟に入ります。こちらはちょっと黄色がかった感じの湯で、塩泉の湯舟となっていました。こちらは浸かるとすごくあっさりとしているですが、肌を突き刺すような刺激があります。特に小さな擦り傷なんかあるとめちゃくちゃしみます。舐めてみるとしっかりとした塩味と後味の悪い苦みが強烈です。かなりえぐ味の強い湯ですが、薬に浸かっているかのような安心感がありました。塩分を多く含むのでけっこう熱く感じます。そして最後に露天風呂に出てみました。露天は少し小ぢんまりとしていますが、ここからも池が眺められます。また、北海道特有のカラッとした空気が非常に気持ちがいいです。ちょうどこの時期、関東では梅雨真っ盛り。やっぱり梅雨の無い北海道は快適ですね。露天もつるっつるのモール泉が使われていて、とにかくうっとりとしてしまうくらい気持ちのいい湯でした。露天脇にはデッキチェアなども用意されていて、気持ちよく日光浴をしたり、湯舟でまったりしたりと、非常に優雅に過ごすことができました。

掲載: 2021/12/31

Data

1. 所在地:北海道恵庭市戸磯
2. 源泉名:ほのかモール泉
3. 入浴　:２０２１年６月
4. 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩温泉(アルカリ性低張性低温泉)
5. 泉温　:源泉31.0度
6. 湧出量:毎分180リットル
7. ＰＨ　:８．５
8. 密度　:0.9992
9. 蒸発残留物:0.755g/kg
10. 形態　:日帰り温泉施設　男女別
11. 効能　:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
12. 露天風呂:あり
13. 開放度:☆☆☆
14. 清潔度:☆☆☆
15. 気軽度:☆☆☆☆
16. 地元度:☆☆☆
17. 景色　:☆☆☆
18. 総合評価:☆☆☆