福島県
しんちえきまえおんせん・つるしのゆ
新地駅前温泉・つるしの湯
新しい駅舎のすぐ目の前に建つホテル併設の湯
福島県の浜通り北部、新地駅のすぐ駅前にある「つるしの湯」に行ってきました。この辺りも2011年の東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた場所です。駅舎はものすごく新しいのですが、元の場所より300メートルほど陸側に移転したとのことです。10年経った今、周囲は開拓され復興しつつも、まだ復興途中という雰囲気がありました。その新しい駅のすぐ目の前に「ホテルクラード新地」というホテルがあるのですが、そのホテルに併設して温泉施設がありました。温泉施設はホテルとは独立しているので、日帰り入浴施設としても利用でき、使い勝手の良さそうな雰囲気です。館内に入るとまず下足箱があり、フロントで下足箱の鍵と引き換えに、ナンバリングされたリストバンドを手渡され、帰りに精算するシステムのようです。館内には温泉浴場の他、レストランや岩盤浴などもあって、じっくりとのんびり寛げる感じの場所です。レストランもメニューを拝見してみましたが、定食類も華やかで美味しそうなものがあり、ちょっと惹かれました。ちょうど食後に訪れたので、今回は利用しませんでしたが、メニューを見る限りではとても良さそうな雰囲気でした。浴場前にはちょっとした休憩エリアがあります。ほんとちょっとのスペースですが、何だか妙に洒落ているというか、クッションソファがあったりして快適そうな感じです。脱衣所は鍵付きのロッカーが並びます。小ぢんまりとはしていますが、混雑していなければ快適でしょう。浴室もまた規模はそんなに大きいわけではありませんが、こちらもゆったりとしていて洗い場の数も多いです。洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーも用意されています。浴室には水風呂、サウナ、そして奥に主浴槽があり、外には露天風呂がありました。新しい施設とあってか、やはり清潔的でとても綺麗だし、クールで落ち着きながらも洒落ている印象です。湯舟はそこそこ大きいもので、隅には三つジェットバスが並んでいます。それぞれの背面にセンサーがついているので、手をかざすとジェットが出る仕組みです。ただ、ジェットはとても弱いので、もうちょっと勢いがあってもいいのではないかと思いました。露天風呂は意外にもとても大きいです。全体の施設のイメージからすると、小ぢんまりとした露天スペースがあるぐらいにしか想像していなかったのですが、和風庭園風の庭に大きな岩風呂と炭酸風呂がありました。湯舟の周囲にはリクライニングチェアなどが点在していて、火照った体を冷ましながら休憩することもできます。炭酸風呂はすこしぬるめになっていて、長く浸かっていられるのですが、全身が泡だらけになりポカポカと内側から熱くなってくる湯です。生暖かいラムネに浸かっているような気分ですね。岩風呂は奥に屋根のついた部分が浅くなって寝湯になっていました。その寝湯がかなり浅いタイプで、寝そべると体の半分しか浸からないタイプです。夏場なのでそれが本当に気持ちよかったです。でも他の季節は逆に寒いのではないでしょうか、深さの調節ができるのですかね?そこがちょっと心配になりました。お湯はサラサラとしながらも微妙にツルッとした滑らかな湯で、非常に優しい印象がありました。体に負担のかからなそうな湯なので、わりと長湯しても疲れない印象でした。ホテルに併設しているし、駅前なので、ビジネスや観光の拠点としても利用価値の高そうなところです。料金がちょった高めだったからか、それとも平日だったためかとても空いていたのですが、これから人気が高まりそうな気がしました。
掲載: 2022/03/19
Data
- 所在地:福島県相馬郡新地町駅前
- 源泉名:新地駅前温泉(処理前)
- 入浴 :2021年8月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉25.8度
- 湧出量:毎分183リットル
- PH :7.6
- 電気伝導率:30.1mS/m
- 密度 :0.9984g/cm3
- 蒸発残留物:0.2624g/kg
- 形態 :ビジネスホテル併設の温泉施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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