宮城県
とれーらーはうすせんとう「つるかめのゆ」
トレーラーハウス銭湯「鶴亀の湯」
トレーラーハウスの漁師風呂
ものすごく久しぶりに気仙沼にやってきました。東日本大震災から10年ほど経過しての訪問ですが、宅地を造成していたり、建物を建設していたりと、まだ復興の途中という印象がありました。しかし、街並みはすっかり活気を取り戻していて、水産の街、気仙沼はとても元気でした。気仙沼で美味しいものを食べて、そのついでにお風呂に入ろうと立ち寄ったのが、「亀鶴の湯」です。気仙沼の魚市場のすぐ目の前にあります。店舗として改築したコンテナが並ぶ「みしおね横丁」というエリアの一角に鶴亀食堂というのがあり、その正面に「鶴亀の湯」がありました。鶴亀食堂は早朝から営業している食事処で、朝からとても元気な掛け声で、爽やかな店員が印象的です。その食堂の券売機で入浴券を購入してお風呂を利用します。この風呂はトレーラーハウス銭湯ということで、こちらも早朝から営業しているので、地元の漁師などが利用しているそうです。トレーラーハウスのドアを入るとすぐ脱衣所になります。あれ?男湯と女湯は分かれていないのかな?「女湯をご利用の場合は、事前にご連絡ください。」とあるので、別にあるのかもしれません。まぁ、漁師がメインで使う浴場なので、あまり女湯の需要はないのかもしれません。脱衣所には鍵付きのスチールロッカーがいくつかあり、その奥の扉を明けると浴室です。いかにもトレーラーの中という感じの細長いスペースで、手前側に洗い場が並び、一番奥に湯舟がありました。簡易的な作りがとても個性あふれていていいです。洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーも用意されています。銭湯なのにこれはありがたいです。体を流したところで湯舟に向かいますが、湯舟は小規模のバスタブです。小規模といってももちろん家庭用よりはずっと大きいです。利用者が少ない時間帯だったからでしょうか、湯舟にはアルミマットが被さっていて、湯が冷めないようになっています。湯舟の背後には大きな壁画がありました。漁をしている姿が描かれていて、さすが漁師町という印象です。さらに湯舟の上には神棚もあり、大漁を願いながらお風呂で体を癒すのですかね。さっそく湯舟に浸かるとドバーッと湯が溢れ出ます。入る前からずっと溢れ出ていたので、掛け流されているようです。温泉でもないようなのに掛け流されているなんて、すごく贅沢な銭湯ですね。なので湯はとても新鮮ですごく快適です。温度も42度ほどとちょうどよくて、すごくさっぱりとします。湯に浸かっていて気になったのがヒノキの爽やかな香りです。湯舟の手前側に木の柵があるのですが、これとは別に湯舟の脇にヒノキの角材がありました。これがとてもいい匂いを発しています。そのひとつには「祝 大漁」と書かれています。なんだかとても味わいのある感じです。また、それから脇には入浴剤も用意されていました。本当に至れり尽くせりの銭湯でした。漁師がメインの客層ではありますが、誰でも気兼ねなく利用できそうな雰囲気なので、観光ついでに利用してみるのもいいでしょう。
掲載: 2022/03/26
Data
- 所在地:宮城県気仙沼市魚市場前
- 入浴 :2021年8月
- 泉質 :天然温泉ではありません
- 形態 :銭湯 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索