島根県
みほのせきおんせん・みほかん
美保関温泉・美保館
港を見下ろす雄大なロケーション
島根半島にある「えびす様の総本宮」と言われる美保神社に参拝してきました。風光明媚な自然に囲まれた場所に、美保神社を中心とした集落があり、とても観光地として人気のある場所のようです。非常に古い神社であるため、創建の時期はわからないそうですが、少なくとも8世紀には存在していたようです。すごく荘厳な雰囲気を味わう前にはやはりお清めが必要かと思い、参拝の前に入浴することにしました。それが神社のすぐ近くにある「美保館」という旅館の温泉です。この宿は国の有形文化財として知られる木造建築の旅館で、その外観だけでも一見の価値があります。その本館ではなく隣接したホテルに温泉浴場がありました。日帰り入浴も受け付けてくれているので、これもありがたいです。フロントで受付をするとエレベータで7階まであがります。すると浴場がありました。浴場の規模はそんなに大きくはありませんが、脱衣所も清潔的で優雅な感じです。そして浴室に入ると、こちらはタイル張りのオーソドックスな雰囲気はあるものの、正面はガラス窓になっていて、非常に優雅な雰囲気がありました。浴室は内側が洗い場になっていて、外側の窓側に湯舟があります。湯は無色透明の湯です。若干、黄色っぽくも見える気がしますが、ほとんど無色透明です。さっそく湯舟に浸かると、キメの細かさを感じるしっとりとした浴感があります。湯は湯舟の中を循環しているようで、特に掛け流されている印象はありませんでした。非常にシンプルな浴室ですが、やはり気になるのはその景色です。この浴場は7階ということで、かなり高い位置にあります。しかも建物は港に面しているので、正面は海です。高い位置から港や沿岸を見下ろしながら優雅に入浴を楽しむことができるのです。ちょうど午前中の正面に太陽がある時間帯だったこともあり、とにかく明るくキラキラと輝く景色が堪能できたのがラッキーです。海は穏やかだし、正面には堤防や港、そして対岸は皆生温泉あたりでしょうか、遠くの街並みがよく見えます。真昼間なので、とにかく雄大な景色を楽しむことができました。夜間はまた、沿岸の夜景なども楽しめるのではないでしょうか。非常に優雅に過ごせそうな雰囲気です。湯は少し熱めな気がしますが、じっくりと汗を流すことができて気持ちがいいです。露天風呂はないので蒸した感じはありますが、この雄大な景色を眺められるのでそんなこと気にならなくなるくらい居心地がいいです。汗の出方も尋常じゃないくらい噴き出るので、温泉による効果も高いのでしょう。デトックス効果も期待できそうです。なんだかんだと景色にみとれてすっかり長湯になってしまいました。貸切の露天風呂もあるそうなので、宿泊の際には露天でのんびり過ごすのもありでしょう。すっきりと体を清めたところで、美保神社を参拝してきました。心身ともに浄化された気がして、気持ちよく旅路を続けることができ、非常に満足できました。
掲載: 2022/08/16
Data
- 所在地:島根県松江市美保関町美保関
- 入浴 :2022年4月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(高張性アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉25.6度
- 湧出量:毎分300リットル
- PH :9.0
- ラドン含有量:1.64×10-10Ci/kg
- 電気伝導率:1.85 S/m(25℃)
- 密度 :1.008g/cm3
- 蒸発残留物:13.2g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 露天風呂:あり(貸切)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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