鳥取県
せきがねおんせん・えんめいちゃや あしゆ
関金温泉・延命茶屋 足湯
散歩ついでに足先から感じる名湯
鳥取県のほぼど真ん中にある関金温泉に行ってきました。関金温泉は三朝温泉についで国内で二番目のラドン含有量を誇ると言われている温泉地です。三朝温泉と地理的にも近いため、地味で影の薄い存在ですが、実は歴史はとても古いそうで、弘法大師が開湯したとか、行基が発見したなど諸説はあるものの、少なくとも1300年ほどの長い歴史があるようです。そんな関金温泉に久しぶりに訪れてみると、以前にも増して寂れた雰囲気が漂っています。もともと旅館がいくつかあったのですが、このとき営業しているのは「湯楽里」と「鳥飼旅館」だけのようでした。あとは大型の日帰り入浴施設と、小さな共同湯、宿坊のあるお寺があるだけの小さな温泉地です。今回は宿泊で訪れたため、宿についてから付近を散策することにしました。すると足湯施設を見つけました。大きな屋根を持つゆったりとした建物で、「延命茶屋」と書かれています。ずいぶんと大きな足湯だなぁと思ったら、近づいてよくよく見てみると、足湯となっているのは手前の一角だけのようで、あとは休憩所のような場所になっていました。石とコンクリートで囲まれた湯舟に木製のベンチがあり、4〜5名ほどが利用できる規模の足湯です。幸い誰も利用していなかったので、さっそく足湯を楽しむことにしました。ベンチに腰かけて足を入れてみると、ぬ、ぬるい。冷たくはありませんが、かなりぬるいです。角の湯口からはチョロチョロと湯が注がれていて、そこから注がれている湯はそれなりに熱い湯です。投入量が少ないので冷めてしまう速度の方が早いのでしょう。あまり利用者のいない時間帯だったからなのか、いつもそうなのかはわかりません。いつもこの温度だと足湯てしては成り立たないような気がするので、おそらくタイミングが悪かったのだと思います。とはいえぬるめですが、足湯は利用できたのでしばらく浸かることにしました。湯は無色透明の綺麗な湯です。ややしっとりとした肌にしみ込んでいくようなキメの細かさを感じる湯です。足湯では温まらないのですが、夕日を浴びながらポカポカと気持ちよく利用できました。近くにはツツジで有名な亀井公園もあり、温泉街を散策ついでに立ち寄るにはちょうどいい施設。静かにのんびりと過ごしてきました。
掲載: 2022/08/29
Data
- 所在地:鳥取県倉吉市関金町関金宿
- 源泉名:雲授閣 地下の湯
- 入浴 :2022年4月
- 泉質 :単純温泉(低張性 中性 低温泉)
- 泉温 :源泉32.9度
- 湧出量:毎分12.1リットル
- PH :7.3
- ラドン含有量:103Bq/kg(27.9×10-10Ci/kg)
- 電気伝導率:50mS/m (25℃)
- 形態 :足湯施設 男女混浴
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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