熊本県
しもおおたにおんせん・おおたにのゆ
下大谷温泉・大谷の湯
源泉かけ流し、泉質自慢の安らぎの湯
JR肥後大津駅からクルマで10分ほど、工業地帯の一角にある温泉施設「大谷の湯」に行ってきました。熊本空港からナビを使ってクルマでここまで来たのですが、20分もかからないくらいでした。近くまで来るといきなり工場地帯になり、なんだか場違いな雰囲気が漂います。もう1分でたどり着くというのに、大きな工場がいくつも見えます。半信半疑になりながらも目的地に辿り着くと、そこには静かな雰囲気の旅館のような建物がありました。見た目には鉄筋の小さな旅館なのですが、日帰り入浴の施設で、宿泊はこの時点では行っていないようでした。館内に入っていくと受付があり、そしてレストランと浴場の入口がありました。館内はとても綺麗というか清潔的で、めちゃくちゃ新しいわけではないようですが、それなりに新しいような印象がありました。浴室に入ると洗い場に、サウナや水風呂、そして温泉の湯舟があります。石タイル張りのわりとオーソドックスな浴室で、規模も中くらいのものですが、やはり小さな旅館の浴場って感じで、清潔感があります。洗い場は赤御影石を基調とした落ち着いた感じがあり、ボディソープやシャンプー、コンディショナーが用意されています。体を流したところでさっそく湯舟に浸かりますが、けっこう独特な色をしています。湯は薄い茶色に濁っていて、光の加減によっては深緑や青っぽくも見えます。湯舟に浸かると意外とぬるい湯です。夏場の暑い日だったので、このぬるさは非常に気持ちいいです。すごくしっとりとした湯で、ちょっと土臭いような、ミネラル臭がありました。少しだけ味見をしてみましたが、わずかにしょっぱいような、そうでもないような微妙な塩加減と、消毒の薬剤の匂いなのか、それとも温泉の匂いなのか、土というよりも泥のような匂いも感じましたが、軽く鼻に抜ける感じで、別に気になるほどでもありません。それにしても静かで落ち着いた雰囲気です。先客が何人もいたのですが、浴場には人の姿が見えません。どうやら皆さんサウナに入られているようです。夏の暑い日はサウナでさっぱりすると気持ちがいいですからね。外には露天風呂もあります。露天風呂は岩風呂になっていて、こちらも内湯と同じように薄茶色の湯がありました。内湯は縁の部分が木製だったためわかりづらいのですが、露天では岩が赤茶色に染まっていて、温泉の成分がびっちりとこびりついています。それだけ温泉の成分が濃いのでしょう。そのせいか、ぬるめの湯なのに長く浸かっているとめちゃくちゃ汗が噴き出してきます。それだけ温泉による効果が高いのでしょう。露天は周囲に庭木があって落ち着いた雰囲気ですが、壁が高いので景色を眺めるような感じではありません。小ぢんまりとはしながらも、やはり静かで優雅な感じがとても癒されました。しばらく温泉を楽しんだところで湯を出ましたが、汗を大量に流してさっぱりとしたので、浴後もずっと清涼感が続いていました。さっぱりと気持ちがよく、それでいて静かで雰囲気のいい温泉でした。
掲載: 2022/11/21
Data
- 所在地:熊本県菊池郡菊陽町原水
- 源泉名:下大谷温泉
- 入浴 :２０２２年７月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉46.3度
- ＰＨ :７．７
- ラドン含有量:0.46×10-10Ci/kg
- 電気伝導率:0.216S/m(25℃)
- 密度 :0.9996g/cm3(20℃)
- 蒸発残留物:1.232g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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