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熊本県

まつしまおんせん・りゅうのあしゆ

松島温泉・龍の足湯

池島の龍伝説を楽しむユニークな足湯
上天草市松島町、合津港に一風変わった足湯があると聞いたので、さっそく訪れてみました。天草は島々が連なる風光明媚な場所です。合津港は5号橋を渡ってすぐのところにある港、この周辺は松島温泉という温泉地になっていて、いくつかの旅館などで利用されています。温泉地をアピールするためにも、こういった足湯があるというのも、いいですよね。この足湯は港の護岸のすぐ脇にあり、とても目立つ場所なのですぐにわかります。港内にはクルマを停めるところもあるので、ドライブついでに立ち寄ってもいいでしょう。そしてさっそく足湯に向かいますが、まずその形がとてもユニークです。それは真っ赤な顔をした大きな龍の頭があり、その龍の口からトボトボと湯が流れているのです。しかし、その湯は目の前の壺のような中に消えていっています。足湯はどこにあるのかと思ったら、龍の背中あたりに楕円をさらに押しつぶしたような形をした御影石の湯舟があり、湯舟の中央には龍の背ビレが出ています。湯舟の湯はどこから注がれているのかというと、頭の裏というか付け根あたりが、雲のようなオブジェになっていて、その後ろに湯の注ぎ口があります。しかし、こちらはずっとチョロチョロと注がれているのではなく、数十秒おきぐらいに、ドバッと湯が注がれる間欠泉のような注がれ方をしていました。こちらも何か意味があるのかもしれません。湯は無色透明の綺麗な湯です。けっこうぬるい湯となっているのですが、夏場の暑い時期だったので、温度を調整しているのかもしれません。少し透明度の低い感じの湯なので、ちょっと舐めてみると、しっかりとしながらもマイルドな塩味がありました。匂いとしては海というか潮の匂いが感じられます。さらに龍の胴体は続いているようで、しっぽの部分にも湯舟がありました。胴体部分の湯舟は屋根がありますが、尾の部分は屋根はなく露天になっています。リソイダイトというのでしょうか、木目のような模様の入った石に囲まれた湯舟となっています。こちらは胴体部分からのオーバーフローが溜まるようになっているようで、さらにぬるい湯となっていました。ちなみにかなり本格的な形をした龍で、何か言われがありそうですが、どんな意味があるのでしょう。その答えは、胴体部分の天井に書かれていました。足湯に浸かりながら天井を見上げると、「池島の龍伝説」と題して言い伝えが書かれていました。ただ、方言で書かれているのでちょっと読みづらいところはあるけど、なかなか面白いストーリーです。非常に見た目にもユニークで、立地もいい場所にあるので、是非とも観光ついでに立ち寄って足湯を楽しみましょう。
掲載: 2022/12/09
Data
  1. 所在地:熊本県上天草市松島町合津
  2. 入浴 :2022年7月
  3. 泉質 :ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
  4. 泉温 :源泉43.1度
  5. 湧出量:毎分387リットル
  6. 形態 :足湯 男女混浴
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復など
  8. 脱衣所:なし
  9. 開放度:☆☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆☆☆
  12. 異色度:☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆