福島県
たかつえおんせん・しらかばのゆ
たかつえ温泉・白樺の湯
爽やかな高原の風と山のピュアないで湯
福島県の西部、会津地方は雪深く田舎らしい風景の続く、農村エリアです。大半は山々が占めていますが、その山の恩恵を受けて、冬場はスキーのメッカとして人気の高いところです。冬場はウインタースポーツが盛んなイメージですが、夏場はアウトドアレジャーも盛んなエリアであり、四季を通じてとても魅力的なところです。今回は真夏の暑い時期に会津高原たかつえスキー場を訪れました。国道からスキー場に向かって上り坂を登っていくと、しばらくして会津高原アストリアホテルが見えてきます。この一帯は高原レジャーリゾートになっていて、ホテルをはじめ、ペンションやスポーツ施設などが揃い、冬はスキーなどのウインタースポーツ、夏はスポーツ合宿など、四季を通じて楽しむことのできるエリアのようです。その会津アストリアホテルに隣接して「白樺の湯」という小さく素朴な温泉施設があります。今回はこの白樺の湯を目的に立ち寄ったでした。ここはホテルの宿泊者は無料で利用でき、一般の方も料金を払えば利用できます。また、地域の方々は割引料金で利用できるようでした。建物を入ると扉が二重になっていて、雪深い地域の建物という雰囲気が漂います。館内に入ると下足箱があり、奥には「受付」のようなものがありますが、無人となっていました。下足箱の脇に料金箱があるので、各自で料金を投入して利用するシステムとなっていました。脱衣所はゆったりとした棚、そして貴重品用の小さなスチールロッカーもあります。山小屋風の素朴な木造の内装で、地味ですがとても落ち着いた印象です。浴室はまずは内湯があります。石タイル張りの素朴な浴室で、手前壁側に洗い場が並びます。ボディソープやシャンプーも用意されていたので、気軽に利用できる使い勝手のいい浴場です。湯舟は角に大きなものがひとつあります。無色透明の綺麗な湯が張られていました。ほんとに透き通るような綺麗な湯で、さっそく浸かってみると、あっさり、そしてさっぱりとした湯です。山の湧水のようなそんなピュアな印象さえ感じる、刺激の少ない優しい湯です。外側には露天風呂もあるようです。さっそく脇の扉を開けますが、こちらも二重扉になっています。外側の扉がやたらと固くて、開け閉めが大変でした。外に出るとバルコニーのようなスペースに岩風呂がありました。外側は森になっていて、爽やかな山の高原の匂いがします。囲いが少し高めなので、湯舟に浸かってしまうと景色は見えづらいのですが、森の中の湯という雰囲気は変わりません。非常にしっとりとした清々しい空気です。ちょうど夏場ということもあり、露天風呂は虫が少し気になります。特に夏場はあのすばしっこくて痛いやつ、そう、アブが邪魔してきます。慣れてしまえばそんなに苦ではないのですが、なるべく湯舟に浸かっているときはボーッとしていたいので、あまり虫に注意を払いたくありません。今回も少し悪戦苦闘しながら、露天風呂を楽しみました。それにしても本当に静かです。ちょこちょこと入浴客が訪れますが、そんなに混み合うこともなく、とても快適に過ごすことができました。トップシーズンや時間帯によっては混み合うこともあるでしょうが、基本的には静かな浴場のようです。高原の夏を楽しんできました。
掲載: 2022/12/09
Data
- 所在地:福島県南会津郡南会津町高杖原
- 入浴 :2022年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
- 泉温 :源泉34.2度
- 湧出量:毎分43リットル
- PH :9.1
- 電気伝導率:35.4mS/m
- 密度 :0.9988
- 蒸発残留物:228.3mg/kg
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索