岐阜県
くぜおんせん・はくりゅうのゆ
久瀬温泉・白龍の湯
山奥の自然豊かな場所にある素朴な露天風呂施設
国道303号線を北上し、揖斐川の久瀬ダムを過ぎたあたりで国道を逸れて山道へと入ります。すると10分ほど進むと見えてくるのが、久瀬温泉露天風呂「白竜の湯」です。山の中の静かなところにポツンと温泉施設があるので、目の前を通ればとても気になるところです。すごく辺鄙な場所ではあるので、規模はやや小さな感じがしますが、とても素朴な印象がありました。真夏の真昼間に訪れましたが、数名の先客がいるものの、そんなに混雑はしていないようです。館内に入ると受付の方が元気よく挨拶してきます。こっちも元気に返事をしますが、何だか気分的にも元気になる気がしますね。料金を払ってさっそく浴室に向かいます。ここは「露天風呂」ということで、内湯はありません。脱衣所から出ると、いきなり正面に露天の岩風呂が見えてきます。湯舟の手前にには洗い場もあるので、しっかりと体を流すこともできます。湯舟は小さいと言えば小さいけど、そこそこしっかりとしたものです。湯舟の半分には屋根がかかり、半分は空が眺められる感じです。体を流したところでさっそく湯舟に浸かりますが、湯がとっても綺麗で透き通っています。入浴した感触もそのまま、ほんとさっぱりとした感じです。すごくさっぱりとしているけど、そんなに軽くもなく重たくも感じない湯です。お湯があっさりとしているので、癖がなく万人に好まれそうな温泉ですね。山のとても緑の多い場所なので、景色はどうなっているかというと、実は壁というか塀が高くて湯舟に浸かってしまうと周囲の状況はわかりません。山々が迫っているので、周囲に山々があるのは見えます。そして真夏ということもあり、セミの大合唱や小鳥の囀り、風による木々の音など、意外と賑やかな感じです。そこに温泉のジョボジョボと注がれる音がするので、余計に賑やかです。さらに何かサラサラと水の流れる音がします。もしやと塀の外を覗いてみると、すぐ脇には渓流が流れていました。すごく透き通って綺麗な水で、冷たそうで気持ちよさそうです。もうちょっと景色を眺められるつくりにすれば面白いのにと思いました。浴場は定期的に男女が入れ替わるようなので、もう一方の方がどのような景色なのか気になります。それにしても、湯舟がひとつだけで、ほかに逃げ場がないので、意外と入浴客は短時間で入れ替わっています。まぁ、それだけシンプルで素朴な浴場ということですね。しばらく浸かっていると、お湯の感触も変わってきたような気がします。最初はあんなにさっぱりとしていたのに、こんどは滑らかさも感じるようになってきました。肌がお湯に慣れてきたのですかね。そんなわけで、最後まで気持ちよく露天を楽しんできました。
掲載: 2023/01/10
Data
- 所在地:岐阜県揖斐郡揖斐川町日坂
- 源泉名:久瀬温泉
- 入浴 :2022年8月
- 泉質 :温泉法第二条の規定により適合する温泉(フッ化物イオン、ラドン)
- 泉温 :源泉24.5度
- PH :9.38
- ラドン含有量:26.2×10-10Ci/kg
- 電気伝導率:19.0ms/m
- 密度 :0.9984
- 蒸発残留物:115mg/kg
- 形態 :露天風呂 男女別
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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