福井県
えいへいじおんせん・ぜんのさと
永平寺温泉・禅の里
道の駅に併設された、ツルリと個性的な天然温泉
曹洞宗の大本山である永平寺。寛元2年(1244年)に創建されたという古刹で、国宝や重要文化財が多くあり、多くの観光客で賑わう観光スポットにもなっています。その永平寺からもほど近い場所に道の駅「禅の里」があり、そこに併設して温泉施設の永平寺温泉「禅の里」があります。道の駅に併設されているので、ドライブの途中に立ち寄るのにちょうどよく、今回も旅の途中で利用させていただきました。道の駅は国道416号線沿いにありますが、周囲は田園風景が広がり、そして山々に囲まれていてとても長閑な雰囲気の場所にありました。施設の前には足湯もあります。こちらも気軽に利用できるのはありがたいですね。温泉施設の規模も意外と小さくて、やや小ぢんまりとした印象を受けました。福井市街地から来るには、20〜30分ほど時間がかかるので、ちょっとひと風呂って感じではなくなってしまうのでしょうね。そんなわけで夜に訪れたのですが、利用客も少な目でとても静かな雰囲気でした。利用するには入口の自動券売機で入浴券を購入し、受付でシューズロッカーの鍵と引き換えに、脱衣所のロッカーキーを受け取るシステムとなっていました。館内には休憩所兼食事処もあります。小ぢんまりとはしていながらも、ゆとりはあるのでわりと寛げそうな雰囲気がありました。浴室も小ぢんまりとはしながらも、客が少ないのでのびのびとした印象です。壁側にはボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場が並び、湯舟は白湯と温泉が二つ並んでいます。また、とても小さいですが、サウナと水風呂もありました。湯舟の湯は薄い山吹色っぽく、そして淀んだ感じの色があるように見えます。意外とというか、最初はさっぱりとした感じの湯だったのですが、徐々にのっしりと重たく感じる湯です。そしてツルツル感もいい塩梅です。湯の注ぎ口でちょっと味見をしてみると、しょっぱいような甘いような不思議な奥深さを感じる湯です。塩分を含んでいるのは浴感からして何となく想像できましたが、甘いというか鈍いボケた味がするのは意外でした。それから外には露天風呂もあるようです。さっそく出てみると、涼むためのイスがいくつか並んでいて、その一角に小さな湯舟がありました。湯舟は大人が3〜4名ぐらいでいっぱいという感じです。小ぢんまりとはしながらも、こちらも天然温泉を利用した湯のようです。壁には貼り紙があり、温泉は天然なのでその日の状況によって色が変わったりするので安心してくださいとあります。わざわざこんなことを書くということは、何か指摘をしてくる人が多いのでしょうか?何を心配して指摘してくるのでしょうか?温泉が枯渇する前兆ではないかとか、大地震の前触れじゃないかと思っちゃうのですかね。ちょっと不思議に思いました。総じて、施設としては小ぢんまりとしているので、利用客が多いと少し落ち着かないかもしれません。ただ、利用客が少ないとすごくのんびりと落ち着いて利用できるので、とてもありがたく利用させていただきました。
掲載: 2023/01/13
Data
- 所在地:福井県吉田郡永平寺町清水
- 入浴 :2022年8月
- 泉質 :ナトリウム・マグネシウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性中性低温泉)
- 形態 :道の駅併設の日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、関節痛、筋肉痛、痔疾、冷え性、慢性皮膚病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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