1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 香落渓温泉・青蓮寺レークホテル

三重県

こおちだにおんせん・しょうれんじれーくほてる

香落渓温泉・青蓮寺レークホテル

青蓮寺湖を見下ろすレイクビュー露天風呂
名張市の市街地からクルマで十数分ほど、住宅地を抜けた山の中に青蓮寺湖というダム湖があります。治水対策として建設されたダム湖だそうで、街に近い場所にありながらも、とても静かな雰囲気のある湖です。その湖を見下ろす高台に青蓮寺レークホテルという観光ホテルがあります。ここは香落渓温泉という天然温泉を持つホテルにもなっていて、今回は立ち寄りで入浴してきました。街からは本当に近いのに、急に静かな場所になり、すごく落ち着いた雰囲気に囲まれた場所でした。急な坂道を登っていくとホテルが見えてくるのですが、やはり静かな印象です。ホテルは少しだけ年季の入った感じはあるものの、すごく落ち着いた上品な感じがあります。館内に入ると、古びた様子はまったくなく、立ち寄りでの入浴客にも丁寧に対応してくれて、とても好感を持てました。浴場はフロント前の階段を下りていったところにありました。脱衣所を抜け、さっそく浴室に入ると、けっして規模が大きいわけではありませんが、わりと明るく広々とした浴室です。外側が大きなガラス窓になっていて、外の景色が見えるようです。台風が近づいている天候のコロコロと変わる日に訪れたのですが、高台に位置することもあり、景色はなかなかいい感じのようです。内湯のすぐ外側に露天風呂があるのですが、まずは内湯に浸かってみます。内湯は湯舟がひとつだけですが、ゆったりとしていて気持ちがいいです。ほぼ無色透明の湯なのですが、浸かっているとツルツルとした滑らかな感触があります。お湯そのものはむしろふんわりと軽い湯なのですが、肌の表面というか、皮膚に触れているところがツルツルと滑るような感覚です。けっしてトロトロとかヌルヌルといった強い感覚ではなく、サラサラとしながらツルツルとする、本当に上品な感覚で気持ちがいいです。続いて、露天風呂へと出てみます。ちょっと固めのドアを開けて脇から外へと出ると、まずは手前側に小さな湯舟があります。ここは屋根と壁に囲われているので、露天だけれども解放感のない、隠れた雰囲気の湯舟です。先客がここと先にある湯舟を往復していたのですが、こちらは水風呂のようです。いや、水風呂というほど冷たくもなく、すごくぬるい湯舟という感じでしょうか。ちょっと不思議に感じる湯舟です。その先はベランダというか、バルコニーのように広くなっていて、屋根もなく開放的な露天です。その石垣側に湯舟、そして反対側には壺湯がありました。こちらもけっして規模は大きくはないのですが、とにかく開放的でダイナミックな印象を受けました。まずは石垣の湯舟に入りますが、目の前の視界がめちゃくちゃ優雅です。まさに眼下に湖と山々が見下ろすように見え、これだけの景色を湯舟に浸かりながら楽しめるのは非常に楽しいです。外側が壁ではなく視界を極力遮らない柵になっているので、これはなかなかの絶景です。あまりにも開放的過ぎて、外側から丸見えな気がするけれど、かなり遠めなので、まったく気になりません。むしろ羞恥心なんか感じることがないほど、開放感に溢れるロケーションです。そして壺湯は、信楽焼だそうで、こちらも快適です。少しぬるめということもあり、じっくりとこの開放感を楽しみながら露天を楽しめました。ただ、露天の湯舟はどれも内湯のようなツルツル感があまり感じられませんでした。もしかしたら内湯のみが天然温泉なのかもしれません。それにしても、これだけの優雅な景色を楽しめる露天というのも、なかなかお目にかかる機会も多くはないので、そんな楽しみ方ができるこのホテルをすっかり気に入ってしまいました。機会があれば、是非ともゆっくりと宿泊して過ごしたい、そう思わせるホテルでした。
掲載: 2023/02/03
Data
  1. 所在地:三重県名張市青蓮寺
  2. 源泉名:香落渓温泉
  3. 入浴 :2022年9月
  4. 泉質 :温泉法第二条の規定により適合する温泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)
  5. 泉温 :源泉16.5度
  6. 湧出量:毎分7リットル
  7. PH :9.5
  8. ラドン含有量:34.2Bq/kg(9.2×10-10Ci/kg)
  9. 電気伝導率:22.6mS/m
  10. 密度 :0.9980
  11. 蒸発残留物:0.16g/kg
  12. 形態 :観光ホテル 男女別
  13. 露天風呂:あり
  14. 開放度:☆☆☆☆
  15. 清潔度:☆☆☆☆
  16. 気軽度:☆☆
  17. 穴場度:☆☆☆
  18. 景色 :☆☆☆☆
  19. 総合評価:☆☆☆☆