山口県
おおかわちおんせん・いのゆ
大河内温泉・いのゆ
ジャンジャンかけ流しのぬる〜い源泉浴槽が気持ちいい
山口県の西部、下関市豊浦町にある大河内温泉は、地味で目立たない小さな温泉地ですが、江戸時代末期の天保10年(1839)に発見されたという、ちょっとした歴史のある温泉地です。かつてはいくつかの旅館もあったのですが、このときは「いのゆ」の一軒のみとなっていました。気軽に立ち寄れる、周辺の方々の銭湯のような施設となっているようです。さっそく行ってみると、新たに源泉を掘削して平成14年(2002)に誕生した比較的新しい施設とあって、雰囲気は地味だけれども田舎臭くないわりとお洒落な雰囲気がありました。館内に入ると下足箱があり、その先に受付と小さなロビー、奥に浴場入口がありました。小ぢんまりとした施設ですが、やはり雰囲気はいい感じです。脱衣場は鍵付きの木造ロッカーが並びます。まぁ、小ぢんまりとした感じではあります。今回は夜に訪れたのですが、ちょうど沢山の入浴客がごったがえしていたので、かなり狭く感じました。数人が着替えると、ちょっと手狭な感じです。浴室は内湯のみで、サウナや露天風呂はありません。手前側に洗い場が並び、窓側に湯舟があります。湯舟は大小二つ並んでいて、小さい方は源泉と書かれた蛇口から湯が大量にジャバジャバと注がれていました。さっそく体を流そうとシャワーを使いますが、シャワーの湯もツルツルとした感触があります。どうやらシャワーの湯も温泉を利用しているようです。ではさっそく湯舟に浸かります。湯は無色透明の湯ですが、浸かるとツルリとした滑らかな浴感があります。そんなに激しいツルツル感ではなく、さりげなく感じる程度です。温度はそんなに高くなく、ちょうどいい温度なのでじっくりと浸かることができます。小さい方の湯舟は源泉が注がれていますが、こちらはかなりぬるい湯です。体温と同じぐらいの温度ですかね。長く入っていると寒くなってきますが、あたたかい方の湯舟でしっかりと体をあたためておくと、とても気持ちがいいです。ジャンジャンと注がれる湯は、かけ流しになっていて、溢れるときに大きい湯舟の方にも流れ込みます。大きい方の湯舟では加温された湯が注がれているようでした。注がれる湯は飲泉もできるのでしょうか、外には飲泉場もあったのでちょっと味見をしてみました。ちょっとしたミネラル感があるくらいで、とても飲みやすい感じの湯でした。やはり地元の方の利用が多いのでしょう。高校生くらいの集団が楽しく入っていたり、親子連れがいたり、ご老人がいたりと、とても幅広い世代の人に愛されているって感じがありました。これからも頑張って営業を続けて欲しい、ローカルな温泉でした。
掲載: 2023/05/14
Data
- 所在地:山口県下関市豊浦町宇賀
- 源泉名:山本3号泉
- 入浴 :2022年12月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉33.8度
- PH :9.5
- ラドン含有量:4.8×10-10Ci/kg
- 蒸発残留物:0.169g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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