岡山県
のとろおんせん・てんくうのゆ
のとろ温泉・天空の湯
ダイナミックな山の景色を眺められる露天風呂
岡山県苫田郡鏡野町の山の中、のとろ温泉に訪問したのはお正月の1月3日。年末のクリスマス前後に大雪が降ったということで心配していましたが、それ以降は降っていないようなので、急遽行ってみることにしました。前日から近くの湯原温泉に居たので、そこからはすぐだろうと思っていたのですが、湯原から続く道は冬季閉鎖とのこと。では津黒高原方面から行ってみようとしましたが、やはり通行止め。ならば安全策をとってということで、院庄方面からあがっていくことにしました。ずいぶんと遠回りをしてしまいました。そんなわけで、段々と近づくにつれ道路脇には雪のかたまりがあります。しかし、しばらくは降っていないこともあって路面には雪はなく、滞りなく山を登ることができました。辿り着いてみると、確かにかなり辺鄙な山の中って感じです。ところが、けっこう広い駐車場とゆったりと大きな建物があります。それなりに大きな施設のようです。それにお客さんもけっこういるようでした。キャンプ場を併設しているので、真夏のシーズンともなるととても賑わうような雰囲気がありますが、冬場はそんなに需要も多くないような気がします。さっそく浴場に向かいます。浴舎は瓦屋根木造の田舎らしい建物です。入口の自動券売機で入浴券を購入して利用します。入浴券を受付で渡すと、「脱衣所のロッカーで100円が必要なので準備してください」とのこと。脱衣所はたくさんのロッカーがありますが、コイン投入口は表側ではなく、扉の裏面にあるタイプのものでした。さっそく浴室に入ると、内壁側にボディソープ、シャンプー、コンディショナーの用意された洗い場、そして窓側に大小二つの湯舟があります。大きい方の湯舟はあたたかい湯の入った主浴槽で、手前の小さな湯舟はジャンジャンと湯が注がれていますが、かなりぬる目の湯となっていました。源泉の温度は30度ほどとなっていて、この湯もそれぐらいの温度のように感じたので、源泉浴槽なのかもしれません。お湯は非常にあっさりとした湯で。特に気になるような浴感はありません。地下1500メートルから汲み上げた温泉ということで、古くからある温泉でもないようです。では、こんな冬場にどうしてこれほど、入浴客がいるのだろうか? それは、露天風呂に答えがありました。露天風呂へと出てみると、正面には湯がドバドバと注がれる、打たせ湯のような湯の投入口があり、そのまま横に広がった湯舟があります。湯舟は斜面に面するようにあり、その斜面の正面は視界が広がり、雄大な山の景色を眺めることができました。ちょうど山の中腹にあるり、周囲の山々を見下ろすようにあるため、非常に空も広くダイナミックな開放感がありました。なるほど、これなら気持ちよく景色を眺めながら湯に浸かることができます。真冬の寒い時期だったこともあり、空気は冷たかったのですが、とてもよく晴れていて日差しがとても暖かいです。また、周囲には降り積もった雪がまだ残っていて、雪見風呂も楽しめました。そんなわけでとても開放的な気分を味わいながらじっくりと温泉を楽しむことができました。真夏とはまた違った景色なので、四季を通じて様々な景色を眺めることができそうです。キャンプ場の他、コテージなどもあるようなので、オールシーズン楽しめる温泉施設となっていました。
掲載: 2023/05/29
Data
- 所在地:岡山県苫田郡鏡野町富西谷
- 入浴 :2023年1月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ低温泉)
- 泉温 :源泉29.1度
- 掘削深度:1500メートル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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