兵庫県
はやしだおんせん・はやしだこうりゅうせんたーゆたりん
林田温泉・はやしだ交流センターゆたりん
ローカルながらも充実した施設でぽっかぽか
姫路市林田町にある「姫路市はやしだ交流センターゆたりん」という日帰り入浴施設にやってきました。交流センターという名前のとおり、公共の施設となっていますが、地域の方々だけでなく一般の方も利用できる温泉施設です。今回は正月の夜に訪れました。ここは田んぼの山に囲まれた静かな場所にあるのですが、近づいていくと何やらキラキラと輝くイルミネーションがありました。どうやらそこが目的地のゆたりんのようです。辿り着くと、とにかくいろんなイルミネーションで飾られていて、とてもファンタスティックです。年末年始だから飾られているのか、たまたま着飾りたい年頃なのか、それとも普段からそうなのかはわかりませんが、とても綺麗でした。さて、館内に入ると自動券売機と受付があり、その脇に浴場の入口がありました。奥にはロビーもあります。けっこうゆったりと大きな施設のようです。受付をするとシューズロッカーの鍵と引き換えに脱衣所の鍵を借りるシステムとなっていました。浴室は切り石露天風呂の「和」と、岩組露天風呂の「悠」とがあり、週替わりで男女が入れ替わるシステムとのことです。今回は「悠」の露天風呂がある浴場となりました。浴室に入ると右手側に洗い場、そして左手側に湯舟があります。湯舟は三つに区切られていて、奥から手前に行くにつれて規模が小さくなります。一番奥にあるのが「内湯」と書かれた主浴槽で無色透明の湯となっています。真ん中にあるのが薬草湯となっていて、今回は「よもぎ」となっていました。本物のよもぎが使われているのではなく、どうやら入浴剤のようです。ちょっと茶色っぽい色の湯で、よもぎっぽい匂いがありました。また、温度は40度ほどに低く設定されているとのことで、浸かりやすい温度となっていました。そして一番手前の小さいのは水風呂です。16度ほどの温度に設定されているようです。そして水風呂の脇にはサウナもありました。なかなか充実した印象です。外には露天風呂となっています。露天はゴツゴツとした岩肌が特徴的な岩組風呂で、規模もそこそこあります。一番奥には一段高くなったところに小さな湯舟もあります。源泉風呂となっていますが、チョロチョロと注がれている湯はぬるい湯でそれっぽいのですが、湯舟の湯は熱く、そして消毒臭の強い湯でした。源泉を少しずつ注いで、湯舟の中で循環しているって感じでしょうか。でも、とても気持ちのいい湯です。源泉は1338メートルの地下から汲み上げているようで、「約2億1千万年前の堆積岩(丹波層群)の割れ目から湧き出す温泉」と謳われていました。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉ってことですが、そんなに濃厚な湯って感じではなかったのですが、すごく温まりのいい湯で、浸かっていてもすぐにのぼせてくるぐらい、ぬくもりを感じる湯でした。規模としては中規模程度の温泉施設ですが、非常に居心地のいい雰囲気があり、まったりと過ごすことができました。食事処はメニューもそこそこ豊富で、また、休憩室の奥には足湯もあるなど、ゆっくりのんびりと過ごしたい人にはちょうどいい温泉施設でしょう。
掲載: 2023/06/07
Data
- 所在地:兵庫県姫路市林田町口佐見
- 入浴 :2023年1月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉26.7度
- 湧出量:毎分14.6リットル
- PH :8.38
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索