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福島県

いやさかのゆ・いやさか

いやさかの湯・いやさか

食事の後はヌルヌルの湯でまったり
あぶくま高原道路の矢吹中央ICからすぐ、棚倉街道の交差点にある「いやさか」という食事処に立ち寄りました。どっしりと構えた、和風のレストランという感じで、街の食堂というよりは、もう少し上のランクって感じの店です。平日の昼前でしたが、お客さんはそこそこいます。うどんや定食、鍋などがあるようで、がっつりと「わらじメンチカツ定食」を食べました。大きなわらじのようなメンチカツが揚げたてでとても美味しく、ごはんのおかわりまでしてしまいました。食事が済んだところでレジで料金を払います。払った後はレジの隣でスリッパに履き替えて、建物の奥へと向かいます。建物の奥へと行くと渡り廊下のような通路があり、そして浴場に辿り着きます。そうなんです、この食事処には温泉施設が併設されているのです。温泉だけの利用もできるようですが、食事をすると無料で温泉を利用することができるのです。なんという素晴らしいシステムなんでしょう。店も浴場もそれなりに年季が入っている感じだけど、この素朴感もたまりません。脱衣場に入ると、簡易的な棚とカゴがあるだけ、非常に小ぢんまりとしていて質素なものです。浴室に入ると、こちらも小ぢんまりとしていますが、湯舟は大小二つに区切られています。壁側には洗い場が4か所、ボディソープも用意されていました。さっそく体を流そうとシャワーを捻ると、プンッと温泉の香りが漂い、そして肌がツルツルと滑らかな感触に包まれます。おおっ、何ということでしょう、カランの湯も温泉が使われているようです。どんだけ源泉が豊富なんでしょうか。確かに湯舟へと注がれている湯もジャンジャンと掛け流されているようです。湯は甜茶のような甘さを感じる湯です。体を流したところで湯舟へと浸かります。ちょいと熱めの湯ですが、ツルツルというかヌルヌルとした浴感が全身を包み込んで非常に気持ちがいいです。湯はほぼ透明ですが、ごくごく僅かに山吹色のような色がついています。植物系のモール臭がなんとも軽やかですごく落ち着いた気分になれます。外には露天風呂もありました。こちらはまた非常に開放的な湯舟です。素朴なようでいてずいぶんと設備の充実した立派な施設なんですね。両脇に高い壁はあるものの、前や上部は開放的で、非常にゆったりとした雰囲気です。そして湯舟に浸かってみると、こちらは内湯に比べてだいぶ温度が低めです。ぬるいってほどぬるくはないけれど、長湯してまったりとするにはちょうどいい感じです。ぬるくても、お湯はツルツルヌルヌルの極上の湯です。うっとりとするような浴感に包まれながら、まったりと過ごしていると、急に睡魔に襲われてしまいました。先ほどお腹いっぱいに食事をした後で、こんな極上の湯でまったりとするだなんて、そりゃ眠くなりますよね。それにしても、平日ということもあるのか、浴場を利用する方はほとんどいません。確かに他の客は仕事中の方が多いようでしたので、ランチついでに入浴ってわけにはいかないのかもしれません。こんな極上の湯を完全独占で楽しめたのはめちゃくちゃラッキーでした。この素朴な雰囲気も泉質もよくて、すっきりとした気分にもなり、すっかり気に入ってしまったのでした。また、機会があれば立ち寄って食事と温泉を楽しもうと思います。
掲載: 2023/06/22
Data
  1. 所在地:福島県西白河郡矢吹町文京町
  2. 源泉名:いやさかの湯
  3. 入浴 :2023年4月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性、アルカリ性、高温泉)
  5. 泉温 :源泉44.6度
  6. 湧出量:毎分152リットル
  7. PH :9.41
  8. 密度 :0.9986
  9. 蒸発残留物:261mg/kg
  10. 形態 :レストランの浴場 男女別
  11. 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
  12. 露天風呂:あり
  13. 開放度:☆☆☆
  14. 清潔度:☆☆
  15. 気軽度:☆☆
  16. 地元度:☆☆☆☆
  17. 穴場度:☆☆☆☆
  18. 鄙び度:☆☆☆☆
  19. 秘湯度:☆☆☆☆
  20. 素朴度:☆☆☆☆☆
  21. 異色度:☆☆☆☆
  22. 景色 :☆☆☆
  23. 総合評価:☆☆☆☆