富山県

あしあらいおんせん・さーぷれぃあしあらいおんせん

足洗温泉・サープレィ足洗温泉

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富山市周辺で温泉を巡ろうと検索していると、洗足潟のすぐ脇に温泉施設を発見しました。ん？こんなところに温泉施設なんかあったかな？　何度かその前を通りかかったことはありますが、記憶にありません。調べてみると、どうやら最近できたばかりのようです。というか、元々温泉はあったようなのですが、老人福祉施設だったため、一般の方は利用できなかったとのことでした。その福祉施設の跡地に新しくできたのが、この「サープレィ洗足温泉」とのことです。この隣にある洗足潟は古くから知られ、親鸞上人が1207年、承元の法難で越後に配流される途中、この地の潟で足を洗った事に由来して名づけられた池とのことです。しかし、この地に温泉が誕生したのは、それほど古いものではなく昭和の時代に天然ガス掘削時に温泉が湧き出たとのことでした。さて、そんなわけで新しい温泉施設をさっそく行ってみることにしました。新しいといっても、オープンから一年後ぐらい経ってからの訪問です。夕方というか夜間になって訪れたのですが、駐車場には数台のクルマが停まっているだけです。このときはゴールデンウイークの真っ只中です。雨が降っていて天候が悪かったのもあるのでしょうが、多少の混雑は覚悟の上でやってきたのにとても拍子抜けです。それにしてもすごくモダンというか温泉施設には見えないカフェみたいなおしゃれな建物です。館内に入ると下足箱、そして入浴券の自動券売機がありました。この自動券売機も新しいタイプのもので、電子マネーやスマホ決済にも対応してくれていました。受付で下足箱の鍵と引き換えにロッカーキーを受け取るシステムです。受付の裏に回るとちょっとしたロビーがあり、その奥へと行くと浴場、さらに奥へと行くと食事処があるようです。やはり館内も綺麗でモダンで、カフェにいるような雰囲気です。脱衣所に入ると、予想していたよりもずっと小ぢんまりとしたものでした。洗面台は二つ、中央にロッカーがあるだけです。そして浴室に入ると、こちらもやはり小ぢんまりとしていて規模のとても小さなものです。そして何と先客が１名だけという、まさかの事態に驚きました。時間帯が絶妙だったのか、それとも偶然なのか、いつもそうなのかはわかりません。確かにこんなに小さな浴場だと、そんなに大勢の人が利用することはできませんよね。浴場は入ったところにかかり湯とボディシャワーがあり、さらに進むと洗い場と主浴槽、さらに奥の扉を開けると半露天風呂となるようです。それにしてもやはり浴場もモダンでクールなスタイルです。ものすごくシンプルで、近未来の無機質な雰囲気があります。体を流してさっそく湯舟に浸かります。湯はほとんど無色透明で、浸かるとサラッとした滑らかさがあり、そして少し重たい感じがありましたが、気になるほどの浴感はありません。温度もそんなに熱くもなくちょうどいい感じでしょうか。ただ、窓もなくとてもシンプルなデザインのため、浸かっていると少し飽きてきます。では奥の露天風呂はどうかというと、こちらは内湯よりも少し小さな湯舟があり、そして周囲を壁に囲まれています。あれ？露天風呂ではないのか？と思いましたが、内湯に比べて涼しくて爽やかです。よくみると、外側の壁の上部に少しだけ隙間があります。そこから外気が入ってくるので、涼しいのですね。ただ、露天風呂には１か所だけ小さな空間があり、そこに鬼瓦と巴瓦のようなものが置かれていました。これは何の所縁があるのでしょう？よくかわりませんでした。さて、そんなクールな温泉施設ですが、しばらく浸かっているとドッシリとのしかかるような気だるさを感じます。もしやと思い湯の注ぎ口の匂いかを嗅いでみると、なんとなく塩分を感じます。ちょっと舐めてみると、ほんのりと塩分を感じました。塩分を含んでいるので、気だるい感じに体が温まってきたのでしょう。そんなわけで、浴後もずっと体をポカポカと温かく、とてもいい湯だと感じました。しばらくしてそろそろ上がろうかというときになって、数組の客が入ってきました。やはりタイミングが良かったのかもしれません。小さな施設なのでちょっと混雑すると芋洗い状態は必須です。タイミングを見計らって訪れると、すごく過ごしやすいのではないかと感じました。

掲載: 2023/08/03

Data

1. 所在地:富山県射水市足洗新町
2. 入浴　:２０２３年５月
3. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)
4. 泉温　:源泉31.5度
5. 形態　:日帰り温泉施設　男女別
6. 露天風呂:あり(半露天)
7. 開放度:☆☆
8. 清潔度:☆☆☆☆
9. 気軽度:☆☆☆☆☆
10. 地元度:☆☆☆
11. 景色　:☆
12. 総合評価:☆☆☆