鹿児島県
いちひのおんせん・ぽけっとぱーくあしゆ
市比野温泉・ポケットパーク足湯
散歩をしながら、パケットパークの足湯でひといき
鹿児島県は毎回訪れる度に新しい発見があって、本当に飽きない不思議なところです。特に温泉に関しては、いたるところに個性的な温泉が、それも普通にさりげなく存在していて、魅力的なことこの上ない場所となっています。そこで今回訪れたのは、市比野温泉です。この温泉は、江戸時代から大衆向けの湯治場として親しまれてきた歴史があり、今でも数件の宿が点在する静かな温泉地です。そんな温泉地ですが、その中にある共同浴場を訪れようとしたのですが、その手前に足湯を見つけてしまい、今回はこの足湯を楽しむことにしました。見つけたのは上之湯公衆浴場のすぐ下、城後川に架かる上の湯橋のたもとにある「ポケットパーク」という足湯です。ポケットパークという名の通り、ほんのちょっとしたスペースがあり、その一角に足湯がありました。足湯はしっかりとした屋根のある湯舟で、雨天や炎天下を凌ぐには十分の大きさがあります。そこに楕円形をした湯舟があり、それを取り囲むように木製のベンチが取り付けられていました。さっそく近づいていくと、天井部分には鯉のぼりが飾られていました。今回訪れたのは5月上旬、ゴールデンウイーク明けの平日です。季節がら、この時期だけの装飾なのかわかりませんが、とても風流で雰囲気のいい足湯です。さっそく湯に浸かろうと近づいていくと、どうも水位が低いように感じます。見てみると15センチほどでしょうか、まだ湯を溜めている最中のようです。月曜日の昼過ぎに訪れたのですが、清掃直後だったようですね。でも、15センチもあれば十分に足湯は体験できます。ということで、さっそく浸かってみました。すると無色透明の湯はけっこう熱い湯で、体感で43度ぐらいありました。これならこれくらいの水位でも、十分に足湯を楽しめそうです。湯は端の湯口からチョロチョロと注がれていますが、それでいてこれだけ熱いのだから、注がれる湯は、そこそこの温度があります。そして気になるのがその浴感です。こんな足先だけの湯なのに、ツルツルとした浴感がしっかりと体感できるのです。さすがは名湯、市比野温泉ですね。湯舟に浸かっていると、足先だけなのにしっかりと温泉の熱が全身に伝わって、けっこうポカポカと温まりました。真昼間のとてもいい天気の日だったので、けっこう暑くて汗をかくほどでした。足湯の効力ってすごいですね。足湯の脇にはイスやテーブルなどもあって、ほっと一息つくこともできます。このときも、近隣の方でしょうか、散歩ついでに立ち寄って、ベンチで読書をする方がいたりと、ポケットパークはとても有意義に活用されているようでした。また、掲示板が目の前にあり、そこにはポケットパークがお披露目になったときの新聞の記事や、温泉分析表も貼りだされていて、しっかりとした温泉施設なのだと感じました。温泉街を散策する際には是非ともこのポケットパークの足湯で、一息ついて寛いでみてください。
掲載: 2023/09/04
Data
- 所在地:鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野
- 源泉名:市比野1、31、32、44、67号
- 入浴 :2023年5月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性、アルカリ性、高温泉)
- 泉温 :源泉46.8度
- PH :8.8
- ラドン含有量:4.1Bq/kg(1.1×10-10Ci/kg)
- 密度 :0.9982
- 蒸発残留物:0.1503g/kg
- 形態 :足湯施設 男女混浴
- 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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