熊本県

たけのゆおんせん・ゆけむりちゃや

岳の湯温泉・ゆけむり茶屋

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わいた温泉郷は、涌蓋山の西麓にある静かで地味ながらも個性あふれる温泉郷で、いくつかの温泉地が点在している地域です。その温泉郷のひとつ「岳の湯」は、小さな集落の中のあちらこちらから湯けむりが立ち上る、風情ある温泉地です。けっこう前々から気になる存在の岳の湯温泉ですが、今回訪れるのは三回目です。しかも前回はいつ訪れたか記憶が薄れるくらい前のようです。気に入っているのに滅多に訪れないわけは、自分の妙な性格のせいで、気に入れば気に入るほど、もったいなくなってしまって後回しにしちゃうのです。大好きなおかずを最後にとっておいて、お腹がいっぱいになっちゃうパターンですね。そんなわけで、今回は久々の岳の湯温泉で、楽しみにやってきました。やってきたのは「ゆけむり茶屋」という日帰り温泉施設です。たぶん、最初に来たときにはこんな施設は無かった気がしますが、いつの間にやらこんないい施設が出来ていました。今回は日曜日の夕方に訪れました。けっこう賑わっているのかなとドキドキしながら辿り着くと、なんと駐車場には車がありません。確か夜間まで営業していたハズとは思いながらも、こういった辺鄙な場所ではそんなに集客するハズもなく、誤った情報だったかなとビクビクしてしまいます。ところで、駐車場には辿り着いたものの、肝心の温泉施設はどこにあるのかわかりません。人の気配がないので、なおさらです。ここかなぁと近づいたところは「ゆけむりの館」と書かれていて、温泉マークもあるなどいかにも温泉施設らしかったのですが、入口前には「温泉施設ではりあません」と書かれています。ここではないならどこかなぁと隣の建物に向かうと、そこはレストラン。でも、営業時間は終わっている様子です。するとそこに温泉の受付がありました。どうやら営業しているようです。自動券売機で入浴券を購入してさっそく浴場に向かいます。浴場はレストランの左奥にありました。木造の大きな建物で、脱衣場に入るとけっこうゆったりとした余裕のあるスペースです。棚にはカゴが並び、またコインロッカーも設置されていました。客はいないのかと思ったら、先客が１名のみ。本当に静かな雰囲気です。さっそく浴場に入ると手前側に洗い場、そして奥に湯舟、さらに脇にはサウナもあるようです。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、湯舟は大きいものがひとつ、脇に小さいのがあるけど、こちらは水風呂のようです。湯は無色透明の綺麗に透き通った湯です。湯に浸かると、ツルリと軽い滑らかな浴感がありました。しつこいヌルヌル感ではなく、非常にあっさりとしたツルツル感です。これは非常に気持ちいいですね。浴舎は天井を見上げると太い梁の通った、がっちりとした木造の建物で、まさに湯治場に来たかのような落ち着いた雰囲気です。湯舟の正面は窓があるのですが、大きく開放されていて網戸はあるものの、すごく開放的な雰囲気です。窓からは山間の緑豊かな山里の景色が広がっています。吹き抜ける風も森林浴をしているかのような、森の香りがします。これはまたすごくリフレッシュした気分になれます。湯舟に浸かりながら外の景色を眺め、そして風を気持ちよく浴びながら、なんとも至福の時間です。しばらく浸かっていると、けっこうのぼせてきたので、水風呂に浸かることにしました。これがまたすごく気持ちよくて、しっかりと引き締まったあとにまた温泉に浸かると、ふぅーと声に出てしまうくらい気持ちが良かったです。それからサウナにも入ってみることにしました。こちらは小ぢんまりとしていますが、ミストサウナのようです。どうやらこれも源泉を利用した温泉サウナのようでした。岳の湯は地域のいたるところから噴煙のあがる地獄地帯。サウナに活用しない手はないですよね。そんなわけで、最後までじっくりと温泉を味わいながら、そして景色を楽しみながら、ほぼ独占状態でまったりすることができました。しかし、何だろうこのデジャブのような光景は。どこか懐かしいような、昔っから知っているような不思議な光景です。違和感を覚えつつも後にしましたが、後々に過去の記録を見てみると、なんと以前にも入浴していました。というよりも、以前とは施設の名称が変わっていたので、気がつきませんでした。いつの間にやらリニューアルしたようですね。でも、何度入っていい湯なので、お気に入りに追加です。

掲載: 2023/09/27

Data

1. 所在地:熊本県阿蘇郡小国町西里
2. 入浴　:２０２３年５月
3. 形態　:日帰り温泉施設　男女別
4. 露天風呂:なし
5. 開放度:☆☆☆
6. 清潔度:☆☆☆
7. 気軽度:☆☆☆
8. 秘湯度:☆☆☆
9. 素朴度:☆☆☆☆☆
10. 景色　:☆☆☆☆
11. 総合評価:☆☆☆☆