和歌山県
しらはまおんせん・ほてるせんじょう
白浜温泉・ホテル千畳
深い崖の入り江を臨む優雅な露天風呂
和歌山県の白浜温泉は有馬温泉、道後温泉と並んで、日本三古湯のひとつとして知られる老舗の温泉地です。また、老舗ってだけでなく、開放的なビーチや風光明媚な景色など、老若男女が楽しめるリゾート温泉地として人気の観光地です。温泉地として人気があり沢山の源泉のある白浜温泉ですが、今回は立ち寄りで湯快リゾートの「ホテル千畳」にやってきました。ここは千畳敷という観光スポットのすぐ手前にある大きなリゾートホテルです。今回は平日に訪れたものの、やはり人気の宿ということで、沢山の宿泊客が寛いでいるようでした。さっそく入浴の受付をして浴場に向かいます。日帰り入浴の際には紙製のリストバンドを目印にするようです。さっそく浴場に向かうと、途中で露天風呂と大浴場との二手に分かれます。まずは大浴場から利用してみることにしました。大浴場は浴室に入るとゆったりとした大きな湯舟が目の前にあり、周囲を洗い場が取り囲んでいます。湯舟は浅くなったところと全身が浸かれる場所が交互にあり、とてもユニークな形をしていました。また、片隅にはサウナもあります。さすがに大きなホテルだけあってゆったりと広々としています。さっそく湯舟に浸かりますが、湯はほとんど無色透明ながらも、微妙にエメラルドグリーンっぽく色付いているように見えます。なるほど、これは崎の湯でも見られるような、白浜温泉独特の印象です。湯舟に浸かると滑らかさもあり、フワッとした包み込むような浴感もあり、やはり独特の浴感が楽しいです。ちょうど他の客があがったところだったので、のびのびと浸かりながら湯を楽しみます。大きなガラス窓の外には露天風呂もあるようです。その露天風呂も大きいようなので出てみると、これがまた開放感ばっちりの優雅な湯舟です。湯舟から先が深く切り立った入り江になっていて、その先には広大な海が見えます。湯舟に浸かると湯の表面から続いて海が見えるので、まさにインフィニティを楽しめる優雅な湯舟となっているのでした。これはすごく気持ちがいいです。そしてまた、湯もまた独特で、硫黄泉独特のあの匂いが立ち込めます。内湯でも匂うのですが、何故だか露天風呂の方が強く匂いを感じました。とにかく気持ちのいい湯なので、いつまでも浸かっていたくなりますが、別の露天風呂の方も気になるので、ちょっと楽しんだところで「黒潮の湯」という露天風呂に向かいました。こちらは階段を下りて建物を出て、さらに奥まったところに簡易的な浴舎がありました。先ほどの浴室のさらに入り江側ということになります。浴舎に入ると簡易的な脱衣所があり、そしてその先には露天風呂があるだけのシンプルなものです。露天は岩風呂になっていて、その先は深く険しい崖の入り江です。この独特な光景はなかなか他では見ることはできないような、見ごたえのあるワイルドな景色です。これは本当に開放的で気持ちよく湯舟に浸かれます。こちらの露天は湯舟があるだけで洗い場はありません。しばらくこの景色を楽しんだところで、また大浴場に戻って、最後にすっきりと洗い流してから出ることにしました。ちょこっと立ち寄ったつもりでしたが、けっこう長湯になってしまいます。やはり居心地がとてもいいから長湯になってしまうのでしょう。やはりこの湯を、そして施設を楽しむなら、宿泊してじっくりと楽しむのがいいのだろうと結論付けました。
掲載: 2023/10/14
Data
- 所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町
- 源泉名:千寿1号源泉
- 入浴 :2023年6月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(等張性・中性・高温泉)
- 泉温 :源泉52.4度
- 湧出量:毎分263リットル
- PH :6.8
- 密度 :1.004
- 蒸発残留物:7.989g/kg
- 形態 :温泉リゾートホテル 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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