秋田県
あきたげいじゅつむら・おんせんゆぽぽおんせんかん
あきた芸術村・温泉ゆぽぽ温泉館
芸術と温泉と食事を楽しむ優雅な温泉リゾート
角館の市街地からクルマで7〜8分ほど、田園地帯が広がるのどかなところにある「温泉ゆぽぽ」という温泉施設を訪れました。ここは宿泊施設なのですが、日帰り入浴としての顔も持つ、温泉施設のようです。秋田芸術村という、劇場なども隣接していて、とても独特な雰囲気のある場所です。道路を挟んで、宿泊棟と温泉棟があり、ホテルからは渡り廊下を通って行きますが、日帰り入浴の場合は直接、温泉棟の入口から向かうようです。さっそく館内に入ると、ゆったりとしたロビーがあり、フロントがあります。奥にはレストランもあり、まったりと過ごせそうな、優雅な雰囲気がありました。浴場は右手奥にあるようです。廊下を進んで突き当たると男湯の暖簾が揺れていました。さっそく脱衣所に入ると、手前側に貴重品用の小さなロッカー、そして棚にはカゴが並んでいます。わりと小ぢんまりとしているようです。そして浴場に入ると、脇に洗い場が三か所ほど、手前に小さなサウナと木製の水風呂、そして正面に湯舟があります。これがまた、想像していた以上に小さな浴場でびっくりしました。幸い、先客があがるタイミングで、ほぼ貸切状態となりました。湯舟の湯はとても個性的な色合いです。ライムを搾ったかのような、淡いグリーンの湯なのです。そして正面は大きなガラス窓になっているのですが、そこからは優雅な庭が眺められました。なるほど、これはなかなかいい景色です。湯舟に浸かると、わりとあっさりとした湯です。あっさりというか、さっぱりというか、見た目の印象よりも浴感はかなり薄い印象です。でも、肌にしみ込んでいくようなキメの細かさを感じる湯でした。水風呂はやたらと年季の入った桧風呂で、とても味があります。体を沈めると豪快に水が溢れだし、なかなか迫力があります。また、この水がとても冷たくて気持ちがいいんです。こちらはさっぱりとした爽やかな印象の水でした。しばらく温泉を楽しんだところで、他に客が来ないのが気になります。日曜日の午後なのでもっと客がいてもいい時間帯だと思います。まったりと過ごしたところで、とりあえず上がることにしました。浴場を出て、廊下に出てみると、すぐ横にも男湯の暖簾が揺れています。ん?どういうことだ?と入ってみると、なんとすぐ隣に大きな浴場がありました。男湯、女湯ともに大浴場と小浴場があるようです。規模の割に客が少なすぎたので不思議に感じていましたが、そういうことだったのですね。ということで、こちらの大浴場にも入ってみます。大浴場はすぐ隣なので、見える景色もほぼ同じですが、さすがに広いので優雅に感じます。また、こちらはサウナが無い代わりに、ぬるめの寝湯がありました。これがまた本当に気持ちのいい温度で、ついウトウトと眠くなってしまいます。源泉の温度そのまま利用しているようで、36度ほどなのだそうです。これは気持ちが良すぎます。そんなわけで、二箇所の浴場を巡ったところで、ついつい長湯になってしまいました。でも、入浴客も少なくとっても落ち着いた雰囲気で、とても過ごしやすかったです。ホテルの雰囲気も良さそうなので、宿泊でのんびりと楽しむ方が、もっと快適に過ごせるのではないかと感じました。
掲載: 2023/11/08
Data
- 所在地:秋田県仙北市田沢湖卒田
- 源泉名:わらび温泉
- 入浴 :2023年7月
- 泉質 :硫酸塩泉(ナトリウム-硫酸塩温泉)
- 泉温 :源泉35.8度
- PH :7.6
- 密度 :1.002
- 成分総計:4.145g/kg
- 形態 :温泉入浴施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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