秋田県
ゆとぴあがんのさとおんせん
湯とぴあ雁の里温泉
じっくりと温泉で癒され、後三年合戦に思いを馳せる
JR奥羽本線後三年駅のすぐ近くに「湯とぴあ雁の里温泉」があります。この一帯は「後三年合戦」の合戦場跡というとで、学校で習った歴史の舞台ですね。平安時代の終わり、奥州藤原氏が誕生する発端となった戦いとのことで、その後の歴史に大きく関わりがある重要な出来事です。その歴史の現場は、一帯が公園として整備されていて、キャンプ場やパークゴルフ場などがあり、その中に温泉施設があります。けっこう立派な建物となっていて、駐車場も広いので、気軽に立ち寄ることができそうです。今回は日曜日の夜に訪れてみました。公園内にあるとはいえ、夜間ということもあって利用者はほぼ地元の方々のようでした。比較的年齢層が高い気がします。館内に入って受付をして、さっそく浴場に向かいます。脱衣場は棚にカゴがありますが、脱衣所内にはロッカーが無いので、貴重品はロビーにあるロッカーを利用しましょう。浴室はまずは洗い場があり、そこを抜けると湯舟が並んだエリアとなっています。シンプルなタイル張りのオーソドックスなスタイルの浴場です。それなりにゆったりとはしていますが、わりと小ぢんまりとした浴室です。まずは洗い場で体を流しますが、押しボタン式のシャワーは、けっこう出ている時間が短いので何度もボタンを押しながら利用しました。湯舟のエリアは、まず手前にサウナがあり、水風呂、主浴槽、打たせ湯、寝湯、水の歩行浴がありました。小ぢんまりとしているのに、湯舟の種類が豊富で、設備的にも充実している印象です。お湯はどの浴槽も無色透明の湯で、見た目の印象はほぼありません。湯舟に浸かってしばらくすると、肌がスルスルと滑らかになってきます。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、ペーハーが8.4というアルカリ性の温泉となっていました。あまり強い刺激はなく、すごくマイルドな浴感なので、疲れを癒す効果がありそうな泉質でした。塩分を含んでいるからか、浸かっているとズッシリと体が重くなるくらい温まってきます。歩行浴が水風呂なので、そこで足元を冷やすか、水風呂でさっぱりとすると気持ちがいいです。サウナがそこそこ人気があるので、水風呂がちょっと狭く感じるのがちょっと難点ですかね。それから外側にもスペースがあるようなので、脇の扉から出てみます。すると露天風呂があるのかと思いきや、そこのスペースにはベンチとイスが並んだだけの涼み処となっていました。ちょっとした高台にあるので、景色はそこそこ良いようにも感じますが、夜間だったため周囲は真っ暗で何も見えません。長閑な公園の景色が見えるのかもしれません。そんなに広くはないスペースですが、風がいい感じに吹き抜けていたので、とても気持ちが良かったです。浴後は大広間や食堂などもあるようで、まったりと過ごすこともできそうです。公園内にあるということで、スポーツや行楽の後に、さっぱりと利用するのが良さそうです。冬は近くにスキー場もあるので、凍えて疲れた体を癒すのにも最適でしょう。
掲載: 2023/11/08
Data
- 所在地:秋田県仙北郡美郷町飯詰
- 源泉名:雁の里3号源泉 (温泉名 湯とぴあ)
- 入浴 :２０２３年７月
- 泉質 :塩化物泉 (ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉)
- 泉温 :源泉42.1度
- ＰＨ :８．４
- 密度 :0.9995
- 成分総計:1.569g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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