青森県

ふくだおんせん・ゆらくやふくせん

福田温泉・癒楽家福泉

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夏休みを利用して青森の八戸まで遊びに来ましたが、さすがにお盆ともなるとどこも人が多くて行動がとても難しく感じます。ランチも行列、天気も悪くて景勝地も断念、時間を持て余してしまったので、近くに静かに過ごせそうな温泉はないかと検索すると、南部町の山の中に福田温泉というのを見つけました。小ぢんまりとした雰囲気がありそうなので、さっそく訪れてみることにしました。八戸の市街地からはクルマで20分もかからないくらい、ひっそりとした山の中にありました。そこにポツンと、山小屋のような小さな温泉施設がありました。館内に入ると食堂のようなテーブルの並ぶスペースがあり、その先に受付がありました。入浴の受付をして、スマホ決裁で料金を払おうとしたら、スマホの電波が圏外ギリギリでつながりにくいです。「つながりにくいので、Wi-fiを使ってください」と、促されました。それだけ辺鄙な場所ということなのでしょう、驚きました。そしてさっそく脇にある浴場に向かいます。ちょうど先客たちが帰る頃だったらしく、小ぢんまりとした脱衣所はやや狭苦しい感じでした。小さな洗面台に、棚にはカゴ、そしてコイン返却式のロッカーがありました。浴室に入ると、手前側は洗い場、そして正面に湯舟があります。露天風呂などは無いようで、内湯だけのとてもシンプルな浴場のようです。手前側の洗い場がけっこうスペースがあり数もあるので、それだけ需要があるということでしょうか、ちょうど最後の先客も上がってしまうところだったので、とても空いています。床には緑色のビニールシートが敷かれています。滑り止めでしょうか、などと考えながら歩いているとツルツルっと滑りました。非常に滑りやすい浴場のようです。泉質のせいでしょうか。さっそく体を流して湯舟に浸かります。湯舟は大小二つに区切られていますが、どちらも無色透明で同じくらいの温度です。湯舟に浸かると、ツルツル、ヌルヌルっとした滑らかな浴感が全身を包み込みました。なるほどこれはなかなかの浴感です。ものすごくツルツルとした感触があるのに、湯にトロミがあるわけでもなく、すごく軽い感触なのです。これだけしっかりと浴感があるのに、肌に刺激がなくとても優しい感触があるのは驚きです。左右両方湯舟に浸かってみましたが、特に温度も浴感も違うような印象はなく、同じような感じでした。しばらく浸かったところで、上がろうとすると、また通路で滑りそうになります。やはりこの温泉の成分のせいなのでしょう。気を付けて歩かないと危険です。滑り止めのためにシートが敷かれているのだと思いますが、それでも滑りやすいので、本当に気を付けましょう。しばらく上がったり浸かったりを繰り返しましたが、その後、誰も入浴客がなく、ずっと貸切状態となりました。天気が悪かったので、そのタイミングも逆に良かったのでしょう。それにしても上がってしまうのがもったいなく感じるほど、個人的に好みの泉質です。これで、景色が見えたり、露天風呂があったらなお良いことでしょう。でも、このシンプルさもまた魅力だったりします。本当に静かに過ごせたので、非常に満足でした。

掲載: 2023/12/16

Data

1. 所在地:青森県三戸郡南部町福田
2. 源泉名:福田温泉
3. 入浴　:２０２３年８月
4. 泉質 :冷鉱泉(メタけい酸)
5. 泉温　:源泉17.8度
6. 成分総計:0.219g/kg
7. 形態　:日帰り入浴施設　男女別
8. 露天風呂:なし
9. 開放度:☆☆
10. 清潔度:☆☆☆
11. 気軽度:☆☆☆
12. 穴場度:☆☆☆
13. 秘湯度:☆☆☆☆
14. 素朴度:☆☆☆
15. 景色　:☆☆
16. 総合評価:☆☆☆