熊本県
こめづかおんせん・あそりぞーとぐらんびりおほてる
米塚温泉・阿蘇リゾートグランヴィリオホテル
筋肉疲労にも効果があるというゴルフ場の温泉
阿蘇山は世界最大級のカルデラで有名ですが、カルデラ内部に集落や鉄道まで通っているのは、世界的にも珍しいのだそうです。そんな熊本の文化にもなっている阿蘇山は、あちらこちらに温泉も湧いています。そんなわけで、阿蘇山に遊びに来たついでに温泉も楽しんでしまおうとやってきたのは、阿蘇山の西側にある阿蘇リゾートグランヴィリオホテルです。リゾートホテルということで宿泊施設ですが、日帰り入浴も受け付けてくれているようなので、立ち寄りでお邪魔しました。国道57号線からホテルに向かって行きますが、ずーっと上り坂です。ずいぶんと登るなぁと思った頃にホテルと大きな駐車場が見えてきました。今回は日曜日の昼過ぎに訪れました。駐車場には沢山のクルマが並んでいます。宿泊客が多いのか？それとも温泉客なのか？と驚きますが、まだ昼過ぎなので宿泊客というわけでもなさそうです。実はほとんどがゴルフ客のようでした。このホテルの周囲は広大なゴルフ場が広がっているのです。では、さっそくホテルに向かいます。ホテルも入口には、ゴルフの受付とホテルの受付と、入口が二つありました。ホテルのフロントで入浴料を支払い、さっそく浴場へと向かいます。浴場は二階にあがり、客室をぬけた廊下の先にありました。廊下の突き当りで外に出ると、正面に浴舎がありました。さすがにホテルの浴場だけあって、優雅な雰囲気があります。浴舎内に入ると右側が女湯、左側が男湯になっていて、右奥には休憩ロビーもありました。正面の受付台の上にはハンドタオルとバスタオルが積まれています。入浴客はこれを利用するようです。脱衣場に入ると棚にカゴが並びます。脱衣所内にはロッカーは無いので、財布などは玄関脇にある貴重品ロッカーを利用します。浴室に入ると、内側に洗い場、そして正面に大きな湯舟、さらに奥には水風呂とサウナがありました。けっこうシンプルですが、洗い場も浴場もゆったりとしていて、やはり優雅な印象を受けました。体を流してさっそく湯舟に向かうと、こちらは紅茶のような赤い湯です。源泉かけ流しと書かれています。とても綺麗な色をしていますが、微妙に濁りというか鈍さを感じる透明度です。湯舟に浸かるとしっとりとした包み込むような優しさを感じる湯です。なかなか不思議な浴感のある湯です。外側には露天風呂もありました。露天風呂は二つの岩風呂が縦に並んでいます。屋根があり、周囲には塀もありますが、不思議とそんなに窮屈な感じもなく、すごく爽やかな山の中という雰囲気がありました。なかなかセンスのいいレイアウトなんでしょうね。露天風呂も内湯と同じように紅茶のような色をしていて、源泉かけ流しとなっているようです。大きい方の湯舟は半分が浅くなって半身浴ができるような感じなっていたので、そこでまったりと寛ぐことにしました。湯は脇の湯口からトロトロと注がれていますが、その部分が妙に熱いです。全体がややぬるめだったので、そう感じたのかもしれません。注がれている湯を味見してみると、これがまたけっこう苦いというか渋みのある湯です。雰囲気からしてしょっぱい湯なのかと思ったのですが、まったく違いました。こういう苦味のある湯というのは、わりと肌に優しかったりしますよね。確かにマイルドでとても滑らかな印象がありました。ほぼ貸切状態だったのでまったりと過ごしていると、急にガヤガヤに賑やかになってきました。みんなラウンドを終えて汗を流しに来たのでしょう。ゴルフの後に入る温泉というのも、きっと気持ちのいいものなのでしょう。ゴルフに限らず運動をした後の温泉というのは、体を汚れを落とすだけでなく、リラックス効果もあって疲れも癒されますものね。そんなわけで、すごく優雅でそしてユニークな泉質の湯で、しっかりと楽しむことができました。阿蘇の雄大な眺めを楽しみながらゴルフで汗を流し、温泉でさっぱりと癒されるのも、こういうゴルフリゾートの楽しみ方なんだろうなと感じました。
掲載: 2024/02/22
Data
- 所在地:熊本県阿蘇市赤水
- 源泉名:米塚温泉
- 入浴 :２０２３年１０月
- 泉質 :ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩温泉
- 泉温 :源泉46.5度
- 湧出量:毎分324リットル
- ＰＨ :７．２
- ラドン含有量:1.5×10-10Ci/kg
- 電気伝導率:0.461S/m
- 密度 :1.0019
- 蒸発残留物:3.729g/kg
- 形態 :ゴルフリゾートホテルの浴場 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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