北海道
ゆどころほのか
湯処ほのか
高濃度炭酸泉と喧噪の露天風呂
JR上野幌駅から坂道を登るとすぐ、国道274号線の交差点に日帰り入浴施設の「湯処ほのか」があります。空港から札幌市内へと向かう道中、途中下車して立ち寄ってみました。ここは天然温泉ではありませんが、高濃度炭酸泉などの人工温泉があり、とても優雅で快適な施設との評判だったので、行ってみることにしました。駅からはほんの数分で辿り着きます。とても大型の温泉施設で、かなり目立つ存在のようです。平日の午後に訪れましたが、駐車場にはそれなりにクルマも停まっていて、人気があるのがよくわかります。館内に入ると脇にシューズロッカーがあり、そのキーを持ってフロントに向かいます。料金は後精算となっているようです。館内着かタオルセットが無料でついてくるとのことで、タオルセットとロッカーキーを受け取って脱衣所に向かいました。浴場は1階のすぐ奥にあります。それなりに客は多いようですが、館内はゆったりとしているので、とても空いているように感じました。浴室はこれまた広く、まずは洗い場やジャグジー、白湯のあるエリアがあり、そこには薬草スチームサウナや高温サウナもあります。これだけでも十分に広いように感じますが、さらに奥へと行くと、これまたゆったりと広い内湯があります。そこは高濃度炭酸泉と座湯、壺湯がありました。内湯なのに天井も高く、そして空間を贅沢に利用しているのでめちゃくちゃ広く感じます。高濃度炭酸泉は一見すると普通の湯舟のように感じますが、ややぬるめの湯舟でしばらく浸かっていると気泡が全身にまとわりつきます。濃度は1000ppmと表示されていました。ぬるめの湯なのでじっくりまったりと過ごすことができます。ぬるいようだけれども、肌の表面だけ熱く感じるのは、炭酸泉の特有の効果ですね。とても不思議な感覚です。壺湯は3つ並んでいました。こちらは普通の白湯でしょうか。炭酸成分は感じませんでしたが、やたらとサラサラとした浴感のある湯でした。キメの細かな湯というか、肌に優しいような印象の湯です。外には露天風呂もありました。露天風呂は手前側の浴室の外側と、奥の浴室の外側と2つにありました。手前側の露天風呂はシルキーバスになっていて、湯は小さな気泡で真っ白に見える湯です。こちらは正面にテレビがあり、入浴しながらテレビを観ることができますが、ほとんど音声が聞こえません。ボリュームは十分に出ているのですが、外の喧噪がけっこう激しいのです。すぐ脇の国道は大型車両も通り、それなりに交通量も激しいです。ほぼその騒音にかき消されてしまって、テレビの音声はよく聞こえませんでした。また、午後の西日にあたって、画面もとても見づらい状態でした。夜間の方が楽しめるかもしれません。奥の浴室の露天風呂は入浴剤入りの湯舟となっていました。赤ワインのような色をしていましたが、今回は唐辛子が入っているそうです。けっこう刺激が強いかと思いましたが、そんなことはなくとてもマイルドです。唐辛子の成分でとても体があたたまるそうですが、そんなに効能が強いわけでもないように感じました。また、ここでふと気になったのが、露天風呂へと続くアプローチに敷かれているタイルです。それぞれにケーブルが繋がっているようなのですが、もしかすると電熱線入りなのですかね。冬場の露天風呂は足元がとても冷たくて厳しいものがありますが、さすがは北海道、寒さ対策もしっかりと行われているようです。それにしても居心地がよく、ついつい長湯になってしまいました。浴後は食事処兼休憩室でまったりとしたり、コミックコーナーやリクライニングシートの並んだレストルームなどがあり、じっくりまったりと過ごせます。また、岩盤浴施設もあり、こちらも無料で利用できます。料金はちょっと高めに感じましたが、設備面を考慮するとむしろリーズナブルかもしれません。じっくりのんびりと過ごしたい施設でした。
掲載: 2024/05/08
Data
- 所在地:北海道北広島市虹ケ丘
- 入浴 :2024年4月
- 泉質 :天然温泉ではありません
- 形態 :日帰り入浴施設 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索