鹿児島県
かわべけいおんせん
川辺Ｋ温泉
高台から望む雄大な景色に癒される
薩摩半島の南部中ほど、南九州市川辺町にある川辺Ｋ温泉にやってきました。温泉名にアルファベットが入るなんて、どういう意味なんだろうと、興味津々でやってきました。ナビに従って進んでいくと、国道225号線沿いとのことなのですが、脇道へと誘導されます。そこから急な坂道を登って行き、すると目的の温泉施設がありました。どうやら高台の上にある施設のようです。駐車場は広く、ゆったりとしているので、それなりに人気のある温泉施設なのでしょうか。さて、さっそくその温泉施設に向かいますが、入口に看板がありません。まぁ、ここで間違いなさそうな雰囲気ですが、建物に看板が無い(というか見当たらない)のも、不思議な感じです。館内に入ると下足箱、そして正面には入浴券の自動券売機と番台がありました。駐車場の規模からすると大きいようにも感じますが、館内の雰囲気はいたって地味で小ぢんまりとした印象です。さっそく券売機で札を購入します。するとプラスチック製の入浴券が出てきたので、番台に渡して脱衣所に向かいます。脱衣所は奥に細長く、そしてゆったりとしています。簡易的な鍵の架かるロッカーがあり、それなりにキャパは大きいようでした。浴室に入ると内側に洗い場があり、外側に湯舟、奥には水風呂とサウナがありました。洗い場は上部に固定式のシャワー、そして湯水のカランがあります。石鹸類は用意されていないので、ローカルな銭湯のような施設です。さっそく体を流して湯舟へと向かいますが、手前側は高温浴で、奥が超音波浴と気泡浴となっています。無色透明の湯で、わりとあっさりとした湯です。高温の方でも、そんなに温度が高いわけでもなく、少し熱めという感じです。気泡浴の方はけっこうぬるめに感じます。高温浴からそのオーバーフローが超音波浴側へと流れているようで、高温浴側に行くと少し温度が高めでした。湯舟の中央にビーナス像のような裸婦像があるので、その辺りが適温って感じでした。湯舟の湯はけっこうあっさりとしているものの、浸かっていると微妙にツルッとした滑らかさを感じる湯です。大人しい印象ながらもしっかりと温泉をアピールしている感じです。外には露天風呂もあるようなので、出てみるとこれまたとても開放的な露天風呂です。内湯と同じくらい、いやもっとゆったりと広いスペースに大きめの湯舟があります。こちらはけっこうぬるめの湯で、浸かっているとウトウトと眠くなってしまうぐらい気持ちがいいです。また、露天風呂には外側にベンチもあります。ベンチで涼むと、これまたとんでもない開放感に包まれます。というのも、露天風呂の先は高台から見下ろせるひらけた景色が広がっているのです。正面の下には大型スーパーの屋根が見えます。そして遠くには山々が眺められ、とても長閑に、そして開放的に過ごすことができました。また、男湯側ということもあるでしょうが、すぐ外側は通路になっていて、その先は会社の資材置き場のようになっていました。特に誰も通りかかることもありませんでしたが、とても大らかさを感じます。この露天風呂だけでも、十分に楽しめるポイントではないでしょうか。ぬるめの湯ということもあり、じっくりと楽しみながら、ロケーションも満喫でき、とても有意義な時間を過ごすことができました。観光客もそれなりにいるようですが、けっこう地元の常連客のような感じです。地域に親しまれている温泉銭湯という感じなのでしょう。ちなみに、施設名にある「Ｋ」の意味は噂によるとオーナーの頭文字らしいということでしたが、確認したわけではないので、よくわかりませんでした。
掲載: 2024/06/07
Data
- 所在地:鹿児島県南九州市川辺町永田
- 源泉名:川辺６号
- 入浴 :２０２４年４月
- 泉質 :単純温泉(アルカリ性単純温泉、低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉48.2度
- ＰＨ :８．６
- ラドン含有量:3.7(百億分の一キューリー単位)
- 密度 :0.9990
- 蒸発残留物:0.528g/kg
- 形態 :温泉入浴施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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