1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. とまべつ憩いの湯ちゃっぷ

北海道

とまべついこいのゆちゃっぷ

とまべつ憩いの湯ちゃっぷ

襟裳岬の近くの素朴な入浴施設
北海道の南の端っこ、襟裳岬。あの尖った先には何があるのか、不思議と行ってみたくなります。そんなわけで、雄大な景色の広がる襟裳岬を観光してきたわけですが、そのすぐ近くに日帰り入浴施設があることに気が付きました。特に先を急ぐ必要もなかったし、せっかくなので立ち寄ってみることにしました。場所は東側の海岸、百人浜のすぐ近くでした。オートキャンプ場が近くにあるので、シーズン中はそれなりにニーズはあると思うのですが、ここは通年営業のようでした。今回は5月半ばの週末ですが、営業しているようなので訪れてみました。けっこう辺鄙な場所にあるので、はたして本当に営業しているのか半信半疑で向かいましたが、辿り着いてみると、何台もクルマが停まっています。どれも地元の方々のようです。建物はとても素朴な感じのものですが、まだ新しいような綺麗な外観です。ローカルな共同浴場のようなイメージでしょうか。館内に入るとすぐに受付があります。浴場は廊下の突き当りにありました。廊下の脇には広間の休憩所もあります。利用客は少なかったですが、おそらく地元の方々だと思われる人たちが数組利用していました。脱衣所に入ると、棚には大きなカゴが並んでいます。小ぢんまりとはしていますが、やはり数名の利用者がいました。脱衣所の入口脇には貴重品用に鍵のかかるスチールロッカー用意されています。ここは単なる白湯の銭湯だと思っていたのですが、壁には「ラジウム泉」と書かれています。どうやら人工温泉のようです。浴室に入ると、やはりこちらも小ぢんまりとした感じはあるものの、それほど客が多いわけでもなく、ゆったりとした感じです。壁側には洗い場が6つ並び、反対側に大きな湯舟がひとつです。洗い場にはボディソープなどはありませんが、固形石鹸が用意されていました。固形石鹸派の自分としてはとても嬉しいです。ではさっそく体を流して湯舟に浸かります。湯舟はけっこうゆったりとしていて、10人ぐらいは入れそうな感じです。湯は無色透明で、やはり白湯のようにあっさりとしています。湯舟の奥の底には、穴の開いた金属製の箱が沈められていたので、ここにラジウム鉱石が入っているのでしょう。軟水化することにより水あたりが軟らかく肌に潤いを与えると説明がありましたが、あまり実感のない湯です。まぁ、多少は軟らかい感じはあったかもしれません。ただ、けっこう熱めの湯だったので、汗がとてもよく出ました。湯舟の湯は、奥側の底から勢いよく、熱い湯が注がれています。手前側には吸い込み口があったので、循環されているのでしょうが、けっこう湯舟の縁までなみなみとありました。また、常連さんなのでしょう、勝手知った感じで、湯舟脇のカランで湯水をジャンジャン注いでいたので、鮮度の高い綺麗な湯でした。ちなみに、利用客はほぼ地元の方々のようです。みんな、挨拶したり、世間話をしていました。利用客が少ないものの、入れ替わり立ち替わり入ってきていたので、地域の方々の銭湯として利用されているのだと感じました。小さな施設なので、キャンプシーズン中の夕方は混雑するかもしれません。特に変わった感じもない、素朴な銭湯なのですが、何もない襟裳岬の近くで入浴できる場所があったのはおどろきで、話のネタに観光ついでに利用するのもいいでしょう。
掲載: 2024/07/01
Data
  1. 所在地:北海道幌泉郡えりも町庶野
  2. 入浴 :2024年5月
  3. 泉質 :ラジウム泉(人工温泉)
  4. 形態 :公衆浴場 男女別
  5. 効能 :リュウマチ、神経痛、ぢ、冷え症、腰痛、疲労回復、うちみなど
  6. 露天風呂:なし
  7. 開放度:☆☆
  8. 清潔度:☆☆☆
  9. 気軽度:☆☆☆
  10. 地元度:☆☆☆☆☆
  11. 穴場度:☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆☆☆
  13. 景色 :☆
  14. 総合評価:☆☆☆