1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. びらとり温泉・ゆから

北海道

びらとりおんせん・ゆから

びらとり温泉・ゆから

林の風を感じる開放的な露天風呂
海岸沿いの国道235号線からクルマで20〜30分ほど、平取町の街を過ぎてしばらく進むと沙流川を堰き止める二風谷ダムが見えてきます。このダムがとてもユニークで、外観が洋風のペンションのようです。宿泊施設でもあるのかと思いきや、なんとダムだったという不思議なデザインのダムです。そのダムを見学した後、すぐ上流にある「びらとり温泉ゆから」に向かいました。ここは宿泊施設ですが、日帰り入浴も行っていて、けっこう人気のある温泉施設とのことです。今回は立ち寄りでの入浴で訪れました。近くには公園があったり、キャンプ場があったりと、自然を満喫しながら楽しめるポイントのようです。建物はレンガ調を基調とするものの、モダンな感じがあり、とても洒落ています。館内に入ると入浴券の自動券売機があり、その奥のフロントで受付をします。ロビーには土産物や、地元の野菜なども売っていて、モダンではあるものの、少し雑多な感じがローカルムードに満ちていました。廊下を右奥へと進むと宿泊棟で、正面が浴場入口、左側にはレストランがありました。脱衣所は縦に細長く、両脇に木目調のロッカー、そして一部には脱衣棚があります。壁も木目調なので、すごく落ち着いたムードです。浴場は石タイル張りで、手前側に洗い場、窓側に大きな湯舟があります。また、水風呂とサウナもありました。ゆったりとした感じですが、わりとシンプルな印象です。湯舟は3つに区切られていて、手前側はバブルバス、中央の大きいのが主浴槽で、奥には高濃度炭酸風呂がありました。湯はどれも無色透明の大人しい印象の湯です。まずは中央の湯舟に浸かります。かなりあっさりとして、そしてサラッとした印象の湯です。特に気になるような浴感はなく、あまり癖のない湯という感じです。微妙に肌が突っ張るような感じはありました。炭酸風呂は人工温泉です。けっこうぬるめの湯になっていて、浸かるとすぐに全身が泡だらけになります。小さな気泡に包まれ、肌を撫でるとシュワシュワと気泡が水面ではじけて、メロンソーダのチェリーになった気分を楽しめました。続いて外にある露天風呂へと向かいました。外側の扉を開けると、サウナを回り込むように通路があり、その先に露天風呂がありました。露天風呂はひとつの大きな湯舟を壁で仕切ってあり、手前側はタイル張りの湯舟で、奥側は岩風呂となっていました。壁の中央には小さな切り込みがあり、小さな子どもなら通り抜けられそうな感じになっています。なかなかユニークな雰囲気があります。実際に居合わせた子どもたちはそこを通過しながら、不思議そうに楽しんでいました。そして、この露天風呂がまた、非常に気持ちがいいです。温度はわりと低めになっていて、体感で40〜41度くらいです。そして目の前には林が広がり、自然を愛でながら入浴することができます。天気のいい昼間の入浴だったので、青い空と新緑の緑がとても綺麗で、また吹き抜ける爽やかな森の風が、非常に心地よいです。日曜日の昼前でしたがそれほど混雑もしていなくて、のんびりと静かに過ごすことができて非常に満足です。ついつい長湯してしまいたくなるぐらい、のんびりとした雰囲気が味わえました。温泉は温熱効果は実感できましたが、あまり癖がなく、また消毒臭もそれなりにあり、浴後も少し肌がつっぱる感じではあったものの、ロケーションや雰囲気はとてもよく、一般ウケしそうな施設でした。今回は空いている時期だったのでのんびりと過ごせましたが、シーズン中はそれなりに混雑するかもしれません。混雑する時期は宿泊してまったりと過ごすのがベストかもしれません。
掲載: 2024/07/08
Data
  1. 所在地:北海道沙流郡平取町二風谷
  2. 入浴 :2024年5月
  3. 泉質 :含よう素ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉17.3度
  5. PH :8.3
  6. 電気伝導率:3.57S/m
  7. 密度 :1.0148
  8. 蒸発残留物:22.93g/kg
  9. 形態 :温泉宿泊施設 男女別
  10. 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆