北海道
ゆのさわおんせん・もりのしき
湯の沢温泉・森の四季
薪で沸かす山の宿の温泉
占冠村の郊外、森の中にポツンとある湯の沢温泉「森の四季」という温泉宿に立ち寄りで入浴してきました。実はこの温泉は20年ほど前にも来たことがあります。そのときは農業者センターという公共施設だったのですが、いつの間にやら洒落た感じの宿に変身していました。浴場も宿もリニューアルしているようなので、新しい施設として入浴しにやってきたのでした。辿り着くと宿の外観はかなり面影があります。細かなデザインは違っていますが、建物の形や入口のエントランスなどは、ほぼ一緒という感じです。三角屋根のエントランスがとてもかっこいいです。館内に入るとフロントがあり、そこで入浴の受付をして浴場に向かいました。浴室は右手奥、レストランの先にありました。脱衣所に入ると、以前の面影はまったくありません。以前は脱衣所脇に男女兼用の化粧室があるという不思議な構造でしたが、脱衣所内に洗面台もあり、そしてゆったりとしています。棚には大きなカゴ、そして貴重品用のロッカーも用意されていました。浴室に入ると、こちらも以前の面影はなく、まったくリニューアルされているようでした。右側に洗い場が並び、左側には手前にサウナ、そして小さな水風呂と大きな湯舟がありました。かなり小ぢんまりとした浴室ですが、入浴客は少なかったので、のびのびと利用できそうです。洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーが用意されています。湯舟はけっこう大きくて、手前側に手すり付きの階段があります。湯舟は少し深めで、湯舟の中に腰掛が無いので、余計に深めに感じました。けっこうちょうどいい感じの温度で、湯舟に浸かっていると、ジワッと熱を感じます。湯舟の脇から熱めの湯が注がれているようでした。加熱循環しながら利用されているようですね。湯はほぼ無色透明の湯で、舐めてみるとちょっとショッパイ感じです。湯舟の奥に湯の注ぎ口があるのですが、こちらからはチョロチョロと少しずつ流れています。こちらを舐めてみると、けっこうしっかりとした苦味を感じました。ショッパイというよりは苦いという感じです。ミネラル分の味が引き立っているような感じですかね。塩分を多く含む湯ということで、けっこうジワジワと熱くなっています。水風呂がすごく気持ちよくて、繰り返し温泉と水風呂を楽しんでしまいました。さて、浴室の印象もそうですが、温泉そのものの印象もずいぶんと違うように感じました。以前の記録を読むと、クリアなレモン色とあります。今回の湯は無色透明です。温泉分析表を見てみると、令和2年の分析となっていて、泉温も泉質もけっこう違うような感じでした。前回も昭和53年の分析表と平成6年の分析表があって、泉質も泉温も異なるものでしたが、そんなにも温泉の質って変わるものなのでしょうか? それとも、別の源泉を使用しているのでしょうか。とても不思議に感じました。それにしてもほんと静かです。日曜日の夜に訪れたのですが、利用客は先客が2名に、後から1名だけで、上がる頃にもう1名がいたぐらいでした。場所もちょっと辺鄙な感じなので、意外と穴場の施設かもしれません。レストランの雰囲気が良かったので、宿泊しての利用も楽しそうだなと感じました。
掲載: 2024/07/08
Data
- 所在地:北海道勇払郡占冠村占冠
- 源泉名:湯ノ沢温泉
- 入浴 :2024年5月
- 泉質 :含よう素-ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉
- 泉温 :源泉7.6度
- PH :6.4
- 電気伝導率:1.79S/m
- 密度 :1.0059
- 蒸発残留物:9.474g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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