北海道

かなやまこほようせんたー

かなやま湖保養センター

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南富良野町の山の中にある「かなやま湖」は、治水、利水目的でつくられたダム湖です。とても大きな湖で、周辺にはキャンプ場やラベンダー畑などがあり、観光地としても人気のあるところです。その湖畔にある「かなやま湖　保養センター」に行ってきました。ここには入浴施設があり、フラッと観光ついでに立ち寄ることができるということで、訪れてみました。今回は雨の降りしきる中の訪問ということもあって、周囲の山々はガスっていて、タイミングとしては最悪です。とりあえず、目的の場所まで向かいました。辿り着いてみると、広い駐車場があり、そこから階段で高台に上がると保養センターの建物があります。もっと小ぢんまりとした施設を想像していたのですが、意外と立派で大きな施設のようでした。ただ、天候も悪くて者悲し気な雰囲気に影響されてか、ちょっと年季の入ってきているような、少々寂れた雰囲気のある建物に見えました。今回は５月中旬の月曜日に訪れました。こんな中途半端な時期なので、また、天気も類ので、周囲には観光客らしき人の姿はありません。広い駐車場にも誰もいませんでした。はたしてこんな時期に入浴施設なんか営業しているのかとても不安になりましたが、入口には「営業中」の文字がありました。また、ちょうど同じタイミングで地元の方らしき方がひとり入っていきました。しっかりと営業してくれていたようですね。館内に入るとすぐ正面に受付があります。右奥には休憩所もあるようです。受付をすると「浴場は目の前だよ」と正面の扉を案内してくれました。脱衣場に入ると、けっこう小ぢんまりというか、かなり狭い感じがあります。簡易的な鍵のかかる木造ロッカーと、小さな洗面台があります。とても素朴というか、垢抜けない感じがありましたが、よくよく見ると壁の一部に動物のイラストがポツポツとあったりして、さりげない遊び心を感じました。浴室もまた小ぢんまりとしたものです。とはいえ、脱衣所の規模からしたら広い方かもしれません。浴室の中央に湯舟がひとつ、壁に洗い場があります。洗い場は手前側に４つ、奥には７つほどあり、ボディソープやリンスインシャンプーも用意されています。素朴な銭湯のような雰囲気なのですが、ボディソープ類が用意されているのは意外でした。体を流してさっそく湯舟に浸かります。湯は湯舟脇の衝立のような壁の、民家のポストのような湯口からジャバジャバと注がれています。湯舟からは溢れることもなく、循環されている感じです。無色透明のサラッとした湯で、あっさりとしながらも柔らかさを感じる湯です。ここの湯は温泉ではないのですが、優しい感じの湯なので、地下水なのですかね。湯舟の湯はそんなに熱いという感じでもないのですが、浴室内がちょっと蒸していたので、けっこう熱く感じました。浴室の外側はガラス窓で、室内はとても明るいのですが、残念ながらすべて曇りガラスになっていました。ガラスの先は湖が見えるはずです。高台になっているので、景色が見えたらだいぶ印象が変わるでしょう。浴室のすぐ目の前が通路なので、透明なガラスにすることができないんだと思いますが、むしろ通路は無くしてしまうか、一般の方は使えないようにしてしまえば、この浴場のポテンシャルが高まって、見晴らしのいい浴場になるのではないかと感じました。ちなみに、先客の１名以外は誰も利用者がいません。しばらく客がくる様子もなかったので、平日は穴場かもしれません。キャンプシーズンなどは逆に混雑するかもしれないので、要注意です。かなやま湖観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

掲載: 2024/07/15

Data

1. 所在地:北海道空知郡南富良野町東鹿越
2. 入浴　:２０２４年５月
3. 泉質 :天然温泉ではありません
4. 形態　:日帰り入浴施設　男女別
5. 露天風呂:なし
6. 開放度:☆☆
7. 清潔度:☆☆☆
8. 気軽度:☆☆☆
9. 素朴度:☆☆☆☆
10. 景色　:☆
11. 総合評価:☆☆