北海道
しんとくちょうえいよくじょう・えきまえおんせん
新得町営浴場・駅前温泉
トムラウシ温泉からの運び湯で名湯を味わう
北海道のど真ん中にあるという新得町にやってきました。日本百名山のひとつ、登山で人気のトムラウシ山があるところです。今回はJR根室本線の新得駅の前まで来ました。その目的は、駅のすぐ目の前にある「新得町営浴場 駅前温泉」に入湯するためです。小さな街の素朴な町営の銭湯なのですが、秘境で有名なトムラウシ温泉を使用している浴場とのことです。温泉輸送車で運ばれてくるそうですが、けっこう距離があるので大変ですよね。そんなわけで、さっそく行ってみます。場所はほんと駅の目の前です。ホームがすぐそばって感じですね。そこにポツンと素朴な感じの建物があります。建物は素朴な感じなのですが、大きな看板はけっこう派手めです。「Welcome Shintoku ようこそ新得町へ」と書かれているのですが、観光客も視野に入れている施設ということでしょうか。確かに駅に近いので観光客もアクセスしやすいのですが、この素朴な雰囲気は慣れていないと躊躇しちゃいそうです。館内に入るとすぐに番台があります。番台の正面に入浴券の自動券売機がありました。奥にはちょっとしたロビーもありました。やはりローカルな銭湯って印象があります。番台の脇に脱衣場の入口がありました。脱衣場は棚にカゴ、そして小さな洗面台があります。鏡が大きくてゆったりとしているのはいいですね。浴室は非常にシンプルです。男女を仕切る壁側に湯舟があり、外壁側に洗い場が並びます。洗い場には湯水のカランとシャワーのみで、ボディソープやリンスインシャンプーなどの石鹸類は用意されていません。まさに昔ながらの銭湯のスタイルです。シャワーはホース式のものですが、お湯の出し方が最初わかりませんでした。シャワー元のバルブかなと思ったのですが、一部はツマミが無くなっているし、またとても固いです。ここではないなと、もう一度確認すると、シャワーヘッドのところにボタンがありました。よく見ないとダメですね。湯舟は大小２つに区切られていて、小さい方はバブルバスになっていて、大きい方が温泉のようです。さっそく温泉の湯舟に浸かりますが、見た目には無色透明の何の変哲もないような湯にも関わらず、ツルツルスルスルとした滑らかな浴感があります。これはなかなかのものです。そんなに押し付けてくるようなツルツル感ではなく、ほどよい距離感のあるスルスル感なので、非常に気持ちのいい感触でした。バブルバスの方はツルツルとした浴感は無かったので、おそらく白湯だと思います。バブルバスの方はけっこうぬるめだったので、ブクブクと刺激を受けながら、こちらも気持ちよく浸かることができました。ちなみに、そんなに混雑はしていないものの、常に1〜2名ほどの客がいました。どの客も地元の方々のようです。行楽シーズンともなると、また違ってくるのでしょうが、普段はやはり地元の方々の銭湯のような存在ではないかと思います。とはいえ、ウェルカムということで、駅からも近いことですし観光客も是非とも利用してみてはいかがでしょう。
掲載: 2024/07/15
Data
- 所在地:北海道上川郡新得町本通南
- 源泉名:トムラウシ温泉
- 入浴 :２０２４年５月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉83.4度
- 湧出量:毎分140リットル
- ＰＨ :７．４
- 電気伝導率:0.22S/m
- 密度 :0.9992
- 蒸発残留物:1.185g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索