1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 亀川温泉・入江温泉

大分県

かめがわおんせん・いりえおんせん

亀川温泉・入江温泉

外観はまるで民家のような素朴な共同湯
別府、亀川地区の古市入江橋前にある共同湯の入江温泉に入ってきました。非常に小ぢんまりとした素朴な共同湯ということで、楽しみにやってきました。大分空港から直接向かったのですが、空港特急バスエアライナーで亀川古市で降りると、交差点を過ぎてすぐの場所にありました。橋のすぐたもとにあるので、すぐにわかりましたが、本当に素朴な建物です。亀川だと浜田温泉の唐破風などのイメージもありますが、ここはまるで地味な民家のような佇まいです。玄関の上の看板が無ければ、そこが温泉施設だとは誰も思わなそうな、まさに普通の民家といった印象がありました。玄関を入るとすぐに受付がありますが、そこは温泉巡り用のハンコが置かれているだけで、無人となっています。正面にお地蔵さんが祀られ、その下に料金箱がありました。入浴料は各自で料金箱に入れて利用するようです。右側へ進むと女湯、左側へと進むと男湯がありました。けっこう小ぢんまりとした印象があり、通路も狭いです。ゆるいスロープになった通路を進むとその先にいきなり浴場があります。手前側からは見えませんが、通路から扉もなくいきなり浴場です。その浴場脇に棚があり、そして湯舟がひとつありました。少し低くなっているので、半地下って感じの浴場です。棚の前にはスノコが敷かれていて、そこが脱衣場になっている感じですね。ロッカーなどはありませんが、湯舟の目の前に脱衣棚があるので、そこは安心です。浴場は網目模様の溝の入った石材床で、壁は白いタイル、湯舟は縁が御影石で底はタイルとなっています。とにかく非常に素朴でシンプルな感じです。湯舟の大きさも小ぢんまりとしていて、1.5メートル×1.8メートルぐらいでしょうか、数人でいっぱいになるぐらいです。浴場内には隅に小さな流しがあるのと、1か所だけ鏡と蛇口のあるところがあるだけで、かかり湯や上がり湯もありません。まるで飾り気のない感じが素朴でいいです。最初、洗面器もないのかと驚きましたが、洗面器は隅の棚の中にありました。カランとかはないので、洗面器で湯舟の湯を直接汲んで利用します。さっそく体を流しますが、けっこうぬるめです。こういうローカルな共同湯は、熱い湯が多かったりしますが、ちょっとぬるめでした。湯舟に浸かると、ツルツルっとした軽やかで滑らかな浴感があります。そして少しだけ白濁した感じもありました。なかなか気持ちのいい湯ですね。空港から直接来たので、長旅の疲れがスーッと消えていくような、そんな心地よさを感じました。今回は平日の午後3時頃の利用でしたが、先客が2名、しばらくすると後から2名の方が入ってきたので、少し早めに切り上げることにしました。こんな中途半端な時間ですが、それなりに利用客も多いようです。そろそろ客が増えてくる時間帯なのかもしれません。ほとんど地元の組合員さんのような感じでしたが、最後の1名はおそらく観光客かなって感じでした。こういったジモ専に近いローカルな共同湯は、なかなか一般客には敷居が高いですが、別府ではそんな観光客でも安心してジモ専巡りができる大らかな風土があり、とても気軽に共同湯めぐりができます。こういうローカルな共同湯こそ、その地域の風土が詰まっていて、楽しい発見も多いです。是非とも、楽しく、そしてルールを守って、温泉巡りを楽しんでみてはどうでしょう。
掲載: 2024/07/22
Data
  1. 所在地:大分県別府市亀川浜田町
  2. 入浴 :2024年5月
  3. 泉質 :塩化物泉
  4. 形態 :共同湯 男女別
  5. 露天風呂:なし
  6. 開放度:☆
  7. 清潔度:☆☆
  8. 気軽度:☆☆
  9. 地元度:☆☆☆☆☆
  10. 穴場度:☆☆☆
  11. 鄙び度:☆☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆☆☆
  13. 景色 :☆
  14. 総合評価:☆☆☆