大分県
はまわきおんせん・やはたおんせん
浜脇温泉・八幡温泉
住宅街にさりげなく佇む地域準民のお風呂
別府駅から17〜18分ほど歩いていったところに、八幡朝見神社があります。別府市内をプラプラと観光していたときに見つけて、ちょっと立ち寄ってみたのですが、けっこうしっかりとした参道があり、その奥に立派な神社がありました。まさかこんな立派な神社が別府にあったとは知らず、境内を散策しながらお参りをしてきました。その帰りに立ち寄ったのが、その近くにある八幡温泉です。こちらは住宅街の中にひっそりと佇む、小さな共同浴場です。まさに住宅街に溶け込むように佇んでいるので、意識していないと気づかずに通り過ぎてしまいそうなくらいステルス性の高い共同湯です。どうやら公民館を併設している建物のようで、温泉施設には見えない隠れた存在のようです。けっこうジモ専性の高そうな感じですが、一般の方も利用できるようです。ここは無人ではなく番台に人がいました。初老のおばちゃんって感じの方でしたが、「こんにちは」と挨拶をすると、笑顔で対応してくれました。番台から左奥へと通路を進むとすぐに浴場があります。通路からは扉も何もなく、いきなり脱衣所と浴室がありました。脱衣場は棚があるだけ、その正面の一段下がったところに湯舟があります。湯舟は浴室の中央に角の丸まった長方形の湯舟がありました。それにしてもガランとした雰囲気です。床も壁もタイル張りのシンプルな感じで、浴室のスペースとしてはけっこう広い方ですかね、そこに湯舟だけがあるのでガランと感じます。一応、手前側の壁にはシャワーのついた洗い場もありました。また、けっこう年季の入った浴場のように見えますが、細かいところまで綺麗で、しっかりと清掃・管理されているなと感じました。湯舟の湯は無色透明のとても透き通った綺麗な湯です。少し熱いかなってぐらいの温度でした。一見すると湯舟には湯の注ぎ口がなく、蛇口も見当たりません。循環しているような気配もないのですが、しっかりと新しい湯が注ぎこまれていました。湯は浴室の隅に小さな貯湯槽があり、そこから湯舟の底のほうにパイプが通っているようです。湯舟の底近くに丸い穴があり、そこから熱めの湯が注がれているのがわかりました。貯湯槽には湯量を調整する栓のようなものがあり、これで温度をうまく操作しているようです。湯舟の湯はちょっと熱いぐらいでしたが、さっぱりとした熱さだったのですごく気持ちがいいです。ごく微妙にツルッとした浴感もありました。最初数名の常連さんがいたのですが、さっと浸かって帰っていく人もいて、気が付くと人もまばらとなっていました。まさに自宅の風呂のように、気軽に入ってサッと出ていく感じなのでしょうね。温泉が日常の人と非日常の人が混ざりあう、地域交流の場のような共同湯に感謝です。
掲載: 2024/08/22
Data
- 所在地:大分県別府市朝見
- 源泉名:別府市有雲泉寺泉源 外
- 入浴 :2024年5月
- 泉質 :単純温泉(中性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉64.1度
- PH :7.4
- ラドン含有量:2.0×10-10Ci/kg未満(7.4Bq/kg未満))
- 電気伝導率:103mS/m
- 密度 :0.9988
- 蒸発残留物:0.678g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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