鹿児島県
とうじばのさと ゆのたにおんせん
湯治湯の郷 湯の谷温泉
温泉も宿泊もリーズナブルに利用できる
大隅半島の南東部、肝付町の岸良海岸近く、山の中にポツンとある湯の谷温泉に行ってきました。ここはけっこう辺鄙な場所なので、小ぢんまりとした小さな浴場でもあるのかな?って感じで向かったのですが、辿り着いてみるとけっこう立派な宿がありました。しかも、何故だか駐車場に向けてスピーカーから昭和50年代くらいの歌謡曲がガンガンに流れています。訪れたのは土曜日の午後3時頃だったのですが、他に客の姿はなく、入浴を受け付けてくれるのかどうかもわからない感じでしたが、音楽が流れているということは営業中ってことなのでしょう。さっそく館内に入ると入口脇に入浴券の自動券売機がありました。券を購入すると、ロビーで休憩していた方が慌てて受付にやってきて対応してくれました。どうも他に客はいない様子です。浴場は左側の廊下を進んですぐのところにありました。木造の大きな棚にカゴという、とてもシンプルなスタイルの脱衣場があります。浴室に入ると、こちらもかなりシンプルで、壁側には洗い場、奥に湯舟、そしてその手前に打たせ湯がひとつありました。露天風呂などは無いようです。小ぢんまりとした内湯ですが、明るくて清潔的な印象がありました。それから、なんと洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが用意されていました。宿なんだからそれくらい揃っていても当然といえば当然なのですが、そのわりには入浴料がとても安くて驚きました。湯舟は奥にジャバジャバとバブルバスがついています。ほとんど無色透明の湯です。少し熱いかなという感じの湯で、浸かるとけっこうあっさりとした湯でした。アルカリ性の単純温泉ということで、微妙にツルッとした滑らかさがあるかなぁってぐらいの浴感で、他には特に気になるような浴感はありませんでした。横にある打たせ湯も気になります。横にボタンがあるので押してみましたが、反応がありません。故障していたのか、休止中なのか、反応が鈍いだけなのか、電源を入れ忘れたなのかはわかりません。打たせ湯はメインの浴槽とは区切られていますが、どうやら底で繋がっているようで、打たせ湯の小さな湯舟が一人サイズで、とても利用しやすかったです。しばらく浸かっていると、けっこう汗が噴き出てきます。内湯しかないのと、浴室内もそれなりに蒸した感じだったので、発汗作用が促されている感じですかね。妙に温まりのいい湯のように感じました。それにしても他に誰も利用者がいないのがもったいなく感じます。シーズンじゃないからなのでしょうか。床も濡れていなかったので、しばらく利用者はいなかったようです。しばらくすると人の気配がありましたが、女湯のようでした。最後まで男湯は貸切状態で楽しめました。また、ここには食堂もあるのですが、やはり季節がらなのか、こちらも営業していませんでした。クチコミのレビューを見るとボリュームもあって美味しいそうなので、食べてみたかったですね。ただ、穴場的な要素は強くて楽しめたので満足です。
掲載: 2024/08/28
Data
- 所在地:鹿児島県肝属郡肝付町岸良
- 源泉名:内之浦1号、内之浦2号
- 入浴 :2024年6月
- 泉質 :単純温泉(低張性 アルカリ性 低温泉)
- 泉温 :源泉25.5度
- PH :9.5
- ラドン含有量:1.3(百億分の一キューリー単位)
- 電気伝導率:0.013S/m
- 密度 :0.9983
- 蒸発残留物:0.0851g/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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