鹿児島県
さくらじままぐまおんせん・さくらじまようがんなぎさこうえんあしゆ
桜島マグマ温泉・桜島溶岩なぎさ公園足湯
全長100メートルの超開放的な絶景足湯
桜島の西端、フェリーターミナルからもほど近い場所に「桜島溶岩なぎさ公園」があります。溶岩原を散策する探勝路が整備されていたり、海釣り公園が設けられていたり、広場があったりと、気軽に楽しめる公園です。そこに大きな足湯施設があるということで、ちょっと立ち寄ってみました。駐車場に向かうと、道路を数匹の猫たちが占拠しています。他にもたくさんの猫がいました。野良猫化しているようですが、元々は飼い猫だったのでしょう、飼えなくなったからといって平気で捨てられる元飼い主たちは、いったいどんな神経をしているのか不思議でたまりません。まぁ、それはさておき、猫に足湯の場所を訊ねてみても、曖昧な返事をするだけでよくわからなかったので、とりあえず公園の奥へと向かって行きました。すると、広場の手前にどーんと大きな足湯がありました。てっきり、東屋がちょこっとあるだけの、小さなものを想像していたのですが、とても横に長〜い湯舟で、全長は100メートルもあるようです。遠くから見たときに、座っている人が見えたので「あの辺りだな」と近づいていったら、別のところにも座っている方が見えたので、驚きました。まさかこんなにインパクトのある足湯とは思ってもいませんでした。その長〜い足湯は、一部は東屋がついていたり、一部はウッドデッキになっていたりと、変化に富んだつくりになっていて、とてもユニークです。また、しかも、ところどころ手すりがあったり、一部には車椅子用のスペースがあったり、様々な方に利用できる工夫が見てとれます。さらには案内表示は日本語をはじめ、英語、中国語は簡体字と繁体字、そしてハングルと、5言語で書かれていて、インバウンドの多い九州らしさが感じられました。また、ユニークなのはそればかりではありません。肝心の湯もまた、非常に個性的です。お湯はけっこう濁りが強く、透明度は10〜15センチほどでしょうか、和色でいうと裏葉柳色とでも言うのでしょうか、薄茶色と黄緑を合わせたような鈍い色をしていました。もう、見た目にもインパクトはあるし、温泉は本格的だし、そしてそして景色も最高です。目の前は広場なのでゆったりと開放的です。そして海も眺められ、背後には噴煙を上げる桜島火山が迫ります。もうこの上ない圧巻のロケーションです。お湯はところどころで注がれているようで、ぬるいところもあれば、熱いところもあります。お湯の吹き出し部分が熱くて気持ちよかったので、そこで浸かってみました。けっこうしっかりと熱くて、そしてしっとりとした肌触り、微妙にツルッと滑らかなような気もします。この湯は地下1000メートルから組み上げた湯だそうで、近くの国民宿舎レインボー桜島と同じ湯だそうです。しっかりと温まり、とても気持ちが良かったです。この足湯はほんと只者ではありません。フェリーを利用する際には、時間に余裕を持って訪れるか、一本遅らせてでも浸かってもらいたい足湯です。是非、このダイナミックな足湯を味わってみてください。
掲載: 2024/09/05
Data
- 所在地:鹿児島県鹿児島市桜島横山町
- 入浴 :2024年6月
- 形態 :足湯施設 男女混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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