熊本県

つうじゅんさんそう・はまのゆ

通潤山荘・浜の湯

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阿蘇外輪山の南側、山間にひときわ目立つ大きな石造りのアーチ橋があります。これは通潤橋という橋で、寛永七年(1854)に白糸台地に水を送るために作られた石造アーチ水路橋です。国内最大級の大きな水路橋で、令和五年(2023)に国宝に指定され、観光客にも人気のスポットとなっています。そんな通潤橋のすぐ近くに「通潤山荘」という、ゆったりとした大きなホテルがあります。天然温泉もあるという寛ぎの宿ということで、しかも日帰り入浴も受け付けてくれていたので、さっそく立ち寄りで入浴しにやってきました。場所は通潤橋から坂道を登ってすぐの高台にありました。駐車場も広くゆったりとしています。館内に入るとフロントで入浴料を支払い、さっそく奥の浴場へと向かいます。今回は日曜日の昼前に訪れたのですが、他に利用客はいないようで非常に静かです。脱衣場は棚にカゴがズラッと並びます。脇にはコイン返却式のコインロッカーもいくつかありました。とても清潔的で、一般的な旅館の浴場という印象です。浴室に入ると手前側には洗い場が並び、奥へ行くと湯舟がいくつか並んでいます。やはりゆったりと広くて、上品で優雅な印象のある浴室です。床は石畳で、壁の一部は石積みになっているなど、山小屋風な演出もとても上品です。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、どの湯舟も無色透明の綺麗な透き通った湯です。湯舟によって少し温度が違うぐらいで、浴感としてはかなりあっさりとした湯です。微妙にツルッとするようなしないような、特に気になるような浴感はありません。ただ、あっさりとしているだけでなく、しっとりとした感じもあるので、水道水とは違うのかなぁって感覚でしょうか。内湯はゆったりと広いのですが、気になるのが外にある露天風呂です。外に出るとこちらもゆったりと大きな湯舟がありました。露天風呂の湯舟は岩風呂になっていて、屋根とかはないので非常に開放的な雰囲気です。周囲の景色を楽しみたいところですが、塀で囲われているので見晴らしはありません。しかし、周囲の木々が非常に爽やかに感じさせてくれていて、とにかく優雅だなぁという印象です。また、少し温度も低めになっていたこともあり、じっくりと湯を楽しむことができました。このときは梅雨時期でしたが、ちょうど晴れ間が出た瞬間でもあり、この露天風呂はますます開放的に感じました。晴れ間が出たのは僅かな時間だったため、非常にいいタイミングでした。それにしても、こんなに雰囲気のいい浴場なのに、他に入浴客がいないのが不思議です。意外と知られていない穴場なのでしょうか？　と、ひとりでまったりと過ごしていると、後から数組の客が入ってきました。いくら梅雨時期とはいえ、日曜日です。もう少し入浴客がいてもおかしくない、穴場的なとてもいい施設です。お陰様でじっくりのんびりと過ごすことができました。ランチのできる食堂も営業していたので、利用勝手のいい宿のようです。宿や従業員の雰囲気も良かったので、利用するならやはり宿泊、日帰り入浴なんてもったいないってことなのかもしれませんね。

掲載: 2024/09/26

Data

1. 所在地:熊本県上益城郡山都町長原
2. 入浴　:２０２４年６月
3. 泉質 :アルカリ性単純温泉
4. 形態　:温泉観光旅館　男女別
5. 効能　:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
6. 露天風呂:あり
7. 開放度:☆☆☆☆
8. 清潔度:☆☆☆☆☆
9. 気軽度:☆☆
10. 穴場度:☆☆☆
11. 景色　:☆☆☆
12. 総合評価:☆☆☆