北海道
しんにほんかいふぇりー・らべんだあ
新日本海フェリー・らべんだあ
洋上からのダイナミックな景色を楽しむ
夏休みを利用して北海道に遊びに行くことにしました。今回はクルマ旅にしようと決めたのですが、いつもと違うのは、長距離フェリーを利用することにしたことです。今までは、青森や大間、八戸からの短いルートを利用してきましたが、のんびりと優雅に過ごせる新潟〜小樽航路を選んでみました。正午に出航して朝方の4時半に到着する北海道までざっと16時間半の船旅です。トップシーズン中の人気の航路なので、しっかりと予約受付開始と同時に予約して臨みました。新潟港に到着してさっそく乗船です。14000トンの大型のフェリーなので、さすがに大きいです。船内にはカフェやレストラン、カラオケやスポーツルームなどがあり、快適に滞在できる施設が整っています。その中でも注目なのは、やはり入浴施設でしょう。今回利用した「らべんだあ」号には、露天風呂付きの大浴場が備わっているようです。なので、乗船したところでさっそく浴場に向かいます。浴場は船内の6階部分にありました。入口には大きく「ゆ」の文字が描かれた暖簾が揺れています。船体の右舷に男湯、左舷に女湯がありました。脱衣所はコイン返却式のロッカーが並ぶ、わりとゆったりとした感じです。もっと小ぢんまりとした狭いものを想像していましたが、洗面台も大きく、そしてロッカースペースもしっかりとあり、なかなか快適な感じです。まるでホテルの浴場のような印象で、とても船の中の施設とは思えません。ではさっそく浴室に入ります。浴室は内側に洗い場があり、外側に湯舟があります。洗い場にはボディソープやシャンプー、コンディショナーが用意されています。湯舟はけっこうゆったりと大きなものが2つ並んでいました。手前側の湯舟にはジェットバスがついているようです。ふたつの湯舟は底で繋がっているようなので、どちらも同じような温度になっていました。温泉などではないので、どちらも無色透明の湯となっています。やはりここで特筆なのは、大きな窓です。船舶らしい奥行きのある窓ですが、けっこう大きなもので、海を眺めながらの入浴を楽しめます。出航後は港の景色、海洋上では雄大な海を眺めながらの展望風呂です。これはなかなか気持ちのいい景色です。大型の船なので、そんなに揺れることはありませんが、それでも常時微妙に揺れています。その揺れを楽しみながらの入浴もなかなか他では味わえない醍醐味です。そして奥にはサウナもありました。ドライサウナですが、船内とは思えないぐらいしっかりとしたサウナです。外側には窓があり、露天風呂越しに外の景色を楽しむことができるようになっていました。では続いて露天風呂へと出てみます。こちらはサウナの外側にあります。この露天風呂もけっこうしっかりとしたものです。ゆったりと大きくてそして何よりも開放感が半端ありません。大きな湯舟のすぐ外は海です。海岸からの眺めではなく、海洋上の眺めです。雄大な海を眺めながらの入浴は気持ちがいいです。そして何よりも海からの風が気持ちいいです。港に近いうちはカモメと一緒に海風を楽しむことができました。陸地から離れるとカモメは見えなくなりましたが、海の青さを実感しながらの入浴が楽しめました。こんな快適でダイナミックな入浴は、船上でなければ味わえない特別なシチュエーションだからこそです。長旅の中では時間を持て余しがちですが、こんな優雅な浴場があれば飽きることなく、楽しく過ごすことができます。非常に有意義な時間を過ごすことができました。
掲載: 2024/10/02
Data
- 所在地:新日本海フェリー「らべんだあ」内
- 入浴 :2024年8月
- 泉質 :天然温泉ではありません
- 形態 :フェリーの浴室 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 優雅度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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