北海道

あさひかわ たかさごおんせん

旭川 高砂温泉

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

旭川市高砂台、ちょっとした高台に位置する「旭川高砂温泉」に行ってきました。「昭和レトロなスパホテル」というサブタイトルのつくこの施設ですが、そのフレーズに妙に惹かれてしまったので立ち寄りで入浴することにしました。真夏のお盆前、ちょうど昼頃に辿り着きました。外観はとても立派ですが、やや古臭さもあり、年季もそれなりに感じる佇まいです。「昭和レトロ」は伊達ではなく演出でもなく、実際の年季なのかもしれません。さっそく館内に入り、フロント前の券売機で入浴券を購入します。休日料金でちょっと高めでしたが、こんな年季の入ったホテルでその強気な料金は何かあるに違いないと、期待を込めて支払います。館内に入ると、ロビー脇にはレストランもあり、コミックの並んだ休憩エリアもあったりと、まったりと過ごすことのできそうな感じです。さっそく奥の脱衣所に向かいます。脱衣所内はコイン返却式のロッカーが並びます。すぐ脇にガラス窓があり、その中はサウナになっていました。脱衣所からサウナが丸見えなのも不思議な感じです。ではさっそく浴室に入ります。浴室に入ると正面に洗い場があり、脇には湯舟がいくつか並んでいます。確かに昭和レトロという言葉がぴったりなぐらい、レトロ感はありましたが、決して古臭さはありませんでした。むしろそういった演出なのかなって感じです。体を流してさっそく湯舟に向かいます。洗い場の反対側は大きな座湯になっています。けっこうしっかりと湯も流れていて、それなりにダイナミックです。そして湯舟は水風呂、ジェットラドン、ゲルマニウム鉱石風呂と並んでいて、その横には湯舟の中に灯台が建っている「灯台海中のある岩盤浴気泡風呂」というのがありました。それぞれ湯舟は小さいのですが、造りがけっこう凝っています。湯舟の底にはライトが仕込まれて、下から淡いブルーの光で照らされていて、妙に高級な雰囲気を醸し出しています。そして灯台がある湯舟はまさにダイナミック。規模は小さいけど、圧倒されてしまうぐらい情緒があります。脇にはアンモナイトなどの化石や鉱石が飾られていたりと、バブリーな雰囲気も感じます。これだけでも楽しいなと思う浴室てすが、実はさらに奥にも部屋があります。そちらに向かうと、浴室の中央に洗い場があり、奥にはパールオゾン温泉という巨石に囲まれたダイナミックな湯舟があります。さらにいくつか小さな湯舟があり、奥には水風呂と漢方エキス薬湯があります。薬湯は布袋が沈んでいて、湯は赤茶色に染まっています。なかなか効果がありそうな湯です。そして外の扉を開けるとわりと大きめの露天風呂がありました。何だかんだとバラエティだなぁと思ったら、まだまだあります。水風呂の脇には上に登る階段があり、そこから細い通路を抜けると屋上露天風呂です。屋上にはさらに３つの湯舟がありました。地獄風呂というバブルバスや超低温風呂もあります。超低温は寝湯になっているのですが、入ってみると水風呂でした。いや、水よりはぬるいです。ですが、ぬるま湯とも呼べないぐらいの冷たい水です。真夏の暑い日だったので、めちゃくちゃ気持ちがいいです。また、露天風呂は妙に開放的なのです。天井がなく、そして山の隙間から街も眺められ、なかなかの見晴らしと開放感です。これはポイントも高いのではないでしょうか。露天エリアは特に老朽化が激しく感じますが、バブリー時代の遺産という感じがやはりレトロに感じました。ちなみに露天風呂に向かう途中には子ども用の滑り台があり、プールに繋がっていると書かれていましたが、閉鎖されてしまっているようで、そこには壁ができていました。また、男女を仕切る壁際に細い扉があり、子どもが男女の浴室を行き来できるようになったつくりになっています。これはなかなか面白いですね。ただ、このときは南京錠が架けられて閉鎖されていました。面白いとは思うのですが、時代にそぐわないのですかね。ということで、ざっと15種類ぐらいの湯舟があり、これにサウナもあって、本当にバラエティでワクワクするような浴室です。浴場の規模が小さいのによくこれだけ詰め込んで、しかも雰囲気を維持できているなと感心します。すごく楽しかったです。設備は古いですが、レトロを楽しむ感じで、それもありだと思うし、また是非とも行ってみたい温泉だと感じました。

掲載: 2024/11/11

Data

1. 所在地:北海道旭川市高砂台
2. 入浴　:２０２４年８月
3. 形態　:スパホテル　男女別
4. 露天風呂:あり
5. 開放度:☆☆☆☆
6. 清潔度:☆☆☆
7. 気軽度:☆☆
8. 異色度:☆☆☆☆
9. 景色　:☆☆☆
10. 総合評価:☆☆☆☆