北海道
まっかりおんせん
まっかり温泉
羊蹄山を正面に眺めるダイナミックな露天風呂
羊蹄山の南麓、真狩村にある「まっかり温泉」を訪れたのは、お盆休みの行楽シーズン真っただ中の昼過頃です。天気がよく、青い空に白い雲の広がる、まさに真夏の空の下、やってきました。しかしながら、目の前にそびえたつハズの羊蹄山は、半分以上雲に覆われてしまっていて、その姿を拝むことはできませんでした。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山は、なんといってもこの地域周辺のシンボル的存在です。タイミングが悪いときに訪れてしまいました。それにしても真狩村はけっこう辺鄙な田舎なので、周囲は田畑ばかり広がるのんびりとした地域です。その街はずれに温泉施設があるので、牧歌的な景色が広がるところにポツンとある印象です。しかしながら、温泉施設の駐車場はけっこう広く、そしていっぱいです。そんなに温泉施設に客が押し寄せているのかと焦りましたが、実は隣接して「世界のユリ園」という観光施設があり、8月はトップシーズンということで人が集まっていたようです。それでも温泉施設の方もわりと大きめの建物です。館内に入ると玄関脇に入浴券の自動券売機があり、そして正面に受付、そして奥には浴場の入口がありました。脱衣所はそれなりに広く、そして棚にカゴも沢山並んでいます。それなりにニーズのある温泉施設のようですね、すみません、見くびっていました。洗面台もゆったりとして、オーソドックスながらも清潔的で機能的な印象です。浴室に入ると正面に洗い場があり、奥には大きな湯舟があります。また、脇にはサウナと水風呂がありました。主なる湯舟はそこそこの大きさがありますが、浴室は思っていたよりもわりと小ぢんまりとした印象を受けました。別に狭いわけでもないのですが、なんとなくそんな印象です。さっそく体を流して湯舟に浸かります。湯は山吹色を薄くしたような黄色っぽい色の湯です。内湯は体感で41度くらいでしょうか、夏場だと少し熱く感じるぐらいでしょうか。湯に浸かると微妙にツルッとするようなしないような、そんな感じです。内湯は浴室がけっこう蒸していますが、外には露天風呂があるようなので、涼みに外に出てみます。こちらは岩風呂になっているのですが、なかなかいい雰囲気です。湯舟の先は高い塀や囲いなどもなく、緑が見え、そしてその先には雲に隠れた羊蹄山が見えます。そうなんです、ずっと雲に隠れっぱなしなのです。裾野の部分は見えているので、山があるのはわかるのですが、その姿がまるっきり隠れてしまっているのはとても残念です。位置的にも真正面にドンと構えているので、それが見えれば良かったなと思いました。ちなみに露天風呂の湯は内湯同じような感じですが、温度がもっとぬるめになっていました。おかげさまでじっくりと湯に浸かることができました。そしてこの温泉はすべて源泉かけ流しだそうです。お湯の印象もとてもいいですし、真狩村に来ることがあれば是非とも押さえておきたい温泉スポットです。
掲載: 2024/12/03
Data
- 所在地:北海道虻田郡真狩村緑岡
- 源泉名:真狩1号井・真狩2号井・3号井の混合
- 入浴 :2024年8月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉29.3度
- PH :7.7
- 電気伝導率:0.27S/m
- 密度 :1.0002
- 蒸発残留物:1.652g/kg
- 形態 :温泉入浴施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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