北海道
そうべつおんせん・ゆーあいのいえ
壮瞥温泉・ゆーあいの家
有効成分たっぷりの濃厚な源泉がかけ流し
洞爺湖の南、昭和新山のすぐ東にある「壮瞥温泉 ゆーあいの家」という温泉施設を訪れました。夏の夜に一日の締めくくりとして入浴してきました。お盆休みシーズンで、観光地はどこも賑わっているようですが、何故だかここは混雑していません。むしろ、とても空ているような静かな雰囲気がありました。ここは町営の日帰り入浴施設のようですが、隣接してパークゴルフ場があるなど、地域の方々の交流の場としての要素が強いのかもしれません。とても素朴でローカルなムードが漂っていたので、あまり観光客が来るような感じではなく、やはり地元の方々が多いという印象です。館内に入り入口脇の自動券売機で入浴券を購入、そして受付で渡して利用します。正面にはロビーがあり、その奥に浴場の入口があります。脇には広間の休憩室や地元の農産物を扱った物産コーナーもありました。施設としては割と大きいようにも感じましたが、夜間で利用客もほとんどいなかったので、ちょっと寂しい雰囲気がありました。脱衣場は棚にカゴ、そして洗面台があるだけのかなりシンプルなものです。入口脇に貴重品用のロッカーもありました。コイン返却式なので無料で利用できます。浴室に入ると、意外と小ぢんまりとした印象の内湯です。確かに脱衣所のスペースを考慮しても、そんなに大勢の方が利用する感じでもなさそうです。今回も先客が数名いただけだったので、非常にガランとした感じがありました。洗い場は出入口の左右にあります。ボディソープや石鹸類は用意されていないので、各自で持ち込む銭湯のようなスタイルです。湯舟はわりと大きめのものが二つ並んでいました。手前側の湯が熱い湯で、奥がぬるい湯のようです。そのように表示はありましたが、手前と奥の湯舟の温度はそんなに違いはなかったです。あっても１度程度ではないでしょうか。熱い湯の方に湯の注ぎ口があり、そのオーバーフローが奥の湯舟へと流れているようですが、湯量も多いためか、温度の違いはそんなに感じられませんでした。湯はほんの少し黄土色っぽく濁っていて、なんとなく鉄釘のような鉄分のような匂いがします。湯は掛け流されているのか、奥の湯舟からジャンジャンと溢れだして床を流れていました。注がれる湯をすくって飲んでみましたが、鉄分というよりはもっと複雑なミネラル臭があり、そしてピリッとした酸味も感じられました。味覚もまた、けっこう複雑な印象がありますね。温度は夏場にしては少し高めで42度くらいでしょうか。浸かっていると汗が噴き出るほど、気だるくなるぐらい温まる湯です。浴感としてはけっこうあっさりとしている感じですかね。そんなに濃厚な浴感ではないものの、やはり少し重たい感じのある湯でした。すぐに火照ってくるので、逃げ場が欲しいのですが、水風呂も露天風呂も無いので、逃げ場がありません。浴室内もけっこう蒸しているので、ただただ汗がジトッと噴き出てくる感じです。こういう温熱効果の高い湯の場合、水風呂が欲しくなりますね。でも、浴後はすごくさっぱり感があって、やっぱり気持ちのいい温泉です。観光向けではありませんが、旅の途中でまったりと温泉で癒されたい場合など、ローカルな雰囲気を味わいながら楽しんでいただければと思います。
掲載: 2024/12/10
Data
- 所在地:北海道有珠郡壮瞥町滝之町
- 源泉名:滝之町泉源
- 入浴 :２０２４年８月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉
- 泉温 :源泉58.2度
- 湧出量:毎分90リットル
- ＰＨ :６．３
- 電気伝導率:0.18S/m
- 密度 :1.0001
- 蒸発残留物:1.423g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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