愛媛県
どうごおんせん・どうごかんあしゆ
道後温泉・道後舘足湯
巨大な鬼瓦に睨まれ、足つぼが刺激される
道後温泉は四国を代表する人気の温泉地です。日本三古湯のひとつとして、古くから愛されてきた温泉で、夏目漱石をはじめ、正岡子規や高浜虚子などの文人にも親しまれてきた温泉だそうです。その温泉街を少しのぼると「道後舘」という大きくて優雅なホテルが見えてきます。現代建築の巨匠である黒川紀章が設計したという、調和のとれたデザインが自慢のようです。さて、今回はこちらの玄関前にある足湯にやってきました。本当は宿泊してみたかったのですが、それはまたの機会にして、今回は足湯だけの利用です。玄関前の隅にはとても大きな鬼瓦があり、その横に足湯がありました。この鬼瓦がまた、ものすごくインパクトがあります。まずはその大きさと迫力です。小さな子どもなら近づくのさえ怖がるような形相です。この鬼瓦は「菊間瓦」という歴史ある瓦だそうです。その口の間から湯がトロトロと注がれています。そして、その先には白い玉石を敷き詰めた階段状の湯舟があり、下段へと流れています。規模としてはそんなに大きな足湯ではありませんが、この玉石が敷き詰められているのは、なかなかユニークです。足湯を楽しみながら、玉石の上を歩くことで、足の裏のツボが刺激されて健康になるようです。足のツボって、そのときの健康状態によっても痛さが違いますよね。ほんの少しの刺激でも、めちゃくちゃ痛くて動けなくなるときもありますが、今回は体調がとてもいいのか、とても気持ちいい感じの刺激でした。お湯の階段の最下部には木製のベンチもあります。こちらは座ってのんびりと過ごすことができます。お湯は無色透明の綺麗な湯です。道後温泉の湯はとてもマイルドな肌触りが特徴なのですが、足先だけでもそのマイルドさを実感できるような、そんな優しい足湯でした。温度もまたちょうどよく、一番下の段は少しぬるめな感じではありましたが、けっこう暑い日の日中だったこともあり、じっくりと過ごすにはちょうどいい温度でした。それにしても、ここはけっこう穴場の足湯のようです。道後温泉本館やその周辺の商店街から、ほんの少し外れただけなのですが、あまり人通りはない場所なので、宿泊客のいない時間帯なら誰も利用していない場合も多いでしょう。今回も日曜日の昼間でしたが、自分以外に利用者はいませんでした。とてもいい雰囲気の足湯が無料開放されているので、ありがたく利用させていただきました。是非、散歩のついでに足湯を楽しんでみてはどうでしょう。
掲載: 2024/12/14
Data
- 所在地:愛媛県松山市道後多幸町
- 入浴 :2024年9月
- 形態 :足湯施設 男女混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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