栃木県
うつのみやてんねんおんせん・ゆらら
宇都宮天然温泉・ゆらら
源泉かけ流しも楽しめる街中の温泉施設
宇都宮市鶴田に「宇都宮天然温泉ゆらら」という日帰り温泉施設があります。片側二車線の大きな幹線道路の近くにありますが、通り沿いではなく一本内側にあるため、意外と目立たない感じの温泉施設です。宇都宮の市街地からも近く、住宅街の中にあるので、ローカル的にはそれなりに人気のある温泉施設のようです。2月中旬のよく晴れた週末、陽射しが眩しくて暑いくらいの陽気の昼間に訪れました。さっそく辿り着くと、何となく見覚えのあるような感覚に襲われます。とてもオーソドックスな雰囲気の施設なので、似たようなところも多いのでしょう。館内に入って自動券売機で入浴券を購入。奥の受付で渡して浴場に向かいます。館内には食事処やコミックの揃った休憩エリアなど、まったりと過ごせる複合的な要素を持った温泉施設のようです。脱衣場を抜け浴場に入ると、規模は中規模ながらもゆったりとした雰囲気がありました。左奥側には洗い場が並び、右側には湯舟、そして正面にはサウナもありました。まずは体を流しますが、やたらとゴツい感じのシャワーヘッドが気になります。どうやら洗い場の一部には高級シャワーヘッドが使われているようです。何気ないことですが、けっこう使用してみると違いがわかるので、これはいいサービスですね。湯舟は中央にジェットバス、奥には水風呂とイベント湯。窓側には電気風呂付きの白湯がありました。どうやら内湯は天然温泉ではないようです。ここで気になったのはイベント湯です。いわゆる入浴剤の入った湯ですが、チョコレート湯と書かれています。色はクリアな茶色をしていて、チョコレートをイメージしているのでしょう。入浴剤だと植物やフルーツなどをイメージするようなものはけっこうありますが、チョコレートというお菓子のイメージの入浴剤は珍しいなと感じました。2月はバレンタインデーがあるから、それをイメージしているのかもしれません。さっそく入ってみると、確かに甘ったるい香りがあります。入浴剤なのでもちろん飲むことはできませんが、甘い香りに包まれながらの入浴も楽しいなと感じました。では続いて露天風呂へと出てみます。こちらは四方を壁に囲まれた閉塞感のある露天風呂です。けっして狭くはありませんが、空しか開けていないので、やや狭く感じます。そこには源泉かけ流しの壺湯、そして大きめの湯舟があります。大きな湯舟は半分が浅くなっていて、寝風呂にもなっています。そして壁にはテレビもあるので、入浴しながらテレビ観賞もできるようになっていました。また、何故だか湯舟にはバイキンマンも入っていました。子どもうけを狙っているのですかね。こちらの湯は天然温泉になっているので、湯の印象は内湯とだいぶ違います。見た目には無色透明なのであまり違いはありませんが、浸かるとツルツルっとした滑らかな浴感がありました。それほど強い浴感ではありませんが、はっきりとツルツル感があるので、けっこう感触のいい湯です。壁には「鶴田の湯」と書かれ、「鶴田付近では昔より良質の鉱泉が湧いていた由来があり、温泉好きな旅人の間ではとても人気がありました。」と書かれています。それなりに歴史のある湯なのですかね。そしてやはり一番のポイントは源泉利用の壺湯ですね。温度もちょうどよく、とても気持ちよく利用できます。壺湯はふたつしかないので、混雑時はなかなか利用できないかもしれませんが、このときはわりと客も少なかったので、じっくりと楽しむことができました。ところで、やはり何だか見覚えのある感じは否めません。後で調べてみると、以前は「パワー温泉リフレ」という温泉施設だったものが、平成26年(2014)にリニューアルしたようです。もう随分前に訪れたのですっかり忘れていましたが、浴場はほぼ以前のままのようでした。見覚えがあって当然でしたね。週末などの夜はけっこう混雑するみたいなので、タイミングを見計らえばじっくりまったりと過ごせる、優雅な温泉施設だと感じました。
掲載: 2025/06/19
Data
- 所在地:栃木県宇都宮市鶴田町
- 源泉名:鶴田(つるた)の湯
- 入浴 :2025年2月
- 泉質 :低張性アルカリ性温泉
- 泉温 :源泉41.1度
- PH :9.0
- 密度 :0.9974
- 蒸発残留物:953mg/kg
- 成分総計:1.090g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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