栃木県
にしかわおんせん・おんせんしせつ「ゆのさと」
西川温泉・温泉施設「湯の郷」
道の駅の2階にある日帰り温泉施設
国道121号線から一歩入ったところに道の駅「湯西川」があります。会津鬼怒川線の湯西川温泉駅もすぐ近くにあります。鉄道の駅名は湯西川温泉ですが、実際の湯西川温泉はこの先、けっこう奥まった深い山の中にありますが、まさに玄関口ということでしょう。温泉街があるのはずっと奥ではあるものの、なんとこの道の駅にも温泉施設があります。まず正面にあるのが足湯で、建物の2階に日帰り温泉施設があります。今回は真冬の2月に訪れました。つい数日前までは雪は無かったようなのですが、この日は前日から雪が降り続いていて、周囲はすっかり銀世界です。ここまで来るのを躊躇うぐらい、雪が降り積もっていましたが、道路もしっかりと圧雪されていて無事に辿り着くことができました。天気も足元も悪く、しかも平日の午前中でしたが、それでも道の駅にはたくさんの客がいて、賑わっていました。ではさっそく温泉施設に向かおうと階段を上がります。階段を登り切ったところに温泉施設の入口がありました。館内に入ると下足箱があり、そして受付、脇には休憩所、そして廊下の奥に浴場入口がありました。入浴料は自動券売機で券を購入しますが、ちょうどこのとき自動券売機の入れ替え作業をしていたので、受付で現金で支払いました。支払う際に、どこから来たのか尋ねられました。どうやら日光市民は格安で利用できるようです。市外であることを伝えて料金を払いました。脱衣所に入ると、コイン返却式のコインロッカーが並びます。規模としては中規模程度って感じでしょうか。とても落ち着いていて清潔感のある佇まいです。浴室に入ると、まずは内湯、そして脇には露天風呂への出入口がありました。内湯は内壁側に洗い場、そして外側に大きな湯舟があります。湯舟の奥はガラス窓になっていて、そこから外の景色が眺められるようになっていました。雪が降り続いていたので、水墨画のようにモノトーンと化した山々の景色が広がっていました。ただ、湯舟に浸かってしまうと、ガラス窓の下の部分が曇りガラスになっているため、景色が見えなくなってしまうのは残念です。湯は無色透明の微妙にツルッとするマイルドな湯です。温泉分析表によるとアルカリ性単純温泉だそうです。「知覚的試験」の項目を見ると「灰白色にやや混濁し、ほとんど無味無臭である」と書かれています。湯舟の湯は色はほとんどなく、無色透明です。その代わり、無臭であるはずが微妙に硫黄泉っぽいような匂いを感じました。成分表にも硫化水素の項目は「0.0」なのですが、微妙に感じるのです。気のせいですかね。湯舟の湯はなかなかの適温で、じっくりとあたたまることができます。だいぶ体がほぐれてきたところで、露天風呂へと出てみました。こちらは少し小さめの岩風呂となっていました。小さめといっても、内湯と比べて小さいだけで、わりとゆったりとしています。冷たい冬の空気を感じながら、じっくりと温まることができました。ところが、露天風呂は外側がけっこう高い位置まで曇りガラスの壁になっているので、湯舟に浸かってしまうと何も見えなくなるのが残念です。また、天井もしっかりとあるので、外気を感じはするものの、開放感はあまりありませんでした。ただ、ベランダ状になっているので、外側に近づくと周囲の景色を眺めることができました。それにしても、客は少な目です。下の道の駅にはたくさんの客がいましたが、入浴客はほとんどいませんでした。けっこう穴場的な感じなのかもしれません。また、シーズンによっては混雑する時間帯もあることでしょう。とても便利な場所にあるのでドライブついでに立ち寄ってもいいのかなと思いました。
掲載: 2025/07/06
Data
- 所在地:栃木県日光市西川
- 源泉名:市有西川源泉
- 入浴 :2025年2月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉44.6度
- PH :8.6
- 密度 :0.9986
- 蒸発残留物:405mg/kg
- 成分総計:0.447g
- 形態 :日帰り入浴施設 男女別
- 効能 :筋肉・関節の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、疲労回復など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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