1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 雲仙温泉・雲仙よか湯

長崎県

うんぜんおんせん・うんぜんよかゆ

雲仙温泉・雲仙よか湯

自家源泉かけ流しの酸っぱい湯
島原半島のど真ん中にある雲仙温泉にやってきました。4月中旬ですが、天気もよくて夏のような暑い日に訪れました。西側の小浜温泉から登ってきたのですが、標高が高くなるにつれて気温も変化しているようで、市街地ではとっくに散ってしまった桜の花が、雲仙温泉周辺だとちょうど見頃が過ぎたかなぐらいで、とても華やいだ雰囲気がありました。今回、雲仙温泉で立ち寄った温泉は、「雲仙よか湯」という温泉施設です。ここは宿泊施設のようですが、日帰り温泉としても営業しているようです。自家源泉かけ流しの温泉だそうで、とても楽しみです。館内に入ると正面に受付があります。浴場は右側の階段を降りた先にありました。脱衣所は木目の綺麗なフローリングで、そこにちょっと年季の入ったような木造ロッカーがありました。とてもシンプルですが、雰囲気は悪くありません。さっそく浴室に入ると、ぷーんと香る酸っぱそうな温泉臭がします。雲仙名物の地獄から湧き出る温泉の印象です。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、湯はほんの少し濁っています。翡翠色といえば聞こえがいいですが、それを薄くしたような色です。そして匂いもプンプンと硫化水素の香りがしています。かなり酸味を感じる匂いなので、脇のチョロチョロと出ている湯を味見してみると、やはり酸味のある湯です。美味しくない白ワインのような味がありました。そんなに酸味の強い感じですが、意外にも体にはあまり刺激がありません。ヒリヒリしてしまうのではないかと思っていたのですが、そんなことはなくけっうマイルドな印象です。内湯はゆったりと広く、窓の外には緑が見えます。時折、クルマの通る音が聞こえますが、窓の下に道路が通っているようです。すぐ真下ですが、けっこう高さがあるので、見えることはないです。続いて露天風呂へと出てみます。こちらはすぐ脇にありますが、なかなか素朴ながらも情緒を感じるワイルドな露天風呂です。外側にはベンチがあり、休憩ができるようになっていて、すぐ目の前には小さな四角い湯舟があります。こちらはけっこうぬるめの湯となっていました。湯舟に浸かるとザザーッと湯が溢れる音がしますが、横に排水用のパイプが設置されていて、底のぬるい方から湯が溢れるようになっているようでした。しっかりと考えているようですね。そして面白いのは、その上段にある壺湯です。壺湯が2つ並んでいるのですが、けっこう狭いです。そして狭いわりに深めの湯です。大小2つの湯舟がありますが、小さい方は子ども用でしょうか。さっそく浸かってみると、ザザーッと湯が豪快に溢れ出ます。チョロチョロと熱めの湯が注がれているので、わりとこちらは温度が高めです。底の方には温泉の沈殿物が少しあり、浸かると舞っている感じでした。小さい方の壺湯も気になります。子ども用かと思いつつも入ってみると、なんと大人でもぴったりとハマるぐらいでした。かなり窮屈な印象があり、古代人が死体を埋葬するときに使用していた甕に入っているような気分になりました。しかも、出るときにうまく足を折りたたまないと抜けなくなりそうです。体格のいい人はちょっと入れないでしょうね。それでも、豪快に溢れ出る湯を楽しむことができて爽快な気分になりました。浴後はけっこう肌がツルツルと滑らかになったような気がします。肌にも良さそうな温泉でしたので、その効果が現れたのかもしれません。とても雰囲気がよく、気軽に立ち寄れる湯なので、雲仙に来たら是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょう。
掲載: 2025/08/26
Data
  1. 所在地:長崎県雲仙市小浜町雲仙
  2. 源泉名:雲仙よか湯(情報館源泉、飛び石源泉、鹿の湯源泉、石垣源泉、有名ホテル暗渠内源泉、お糸地獄下源泉)
  3. 入浴 :2025年4月
  4. 泉質 :酸性・含鉄-カルシウム-硫酸塩温泉(低張性酸性高温泉)
  5. 泉温 :源泉52.4度
  6. 湧出量:毎分86.8リットル
  7. PH :2.3
  8. ラドン含有量:1.8×10-10Ci/kg
  9. 電気伝導率:0.343S/m
  10. 密度 :1.002
  11. 蒸発残留物:1.87g/kg
  12. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  13. 効能 :アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、表皮化膿症など
  14. 露天風呂:あり
  15. 開放度:☆☆☆
  16. 清潔度:☆☆☆☆
  17. 気軽度:☆☆☆☆
  18. 異色度:☆☆☆
  19. 景色 :☆☆☆
  20. 総合評価:☆☆☆☆